スタイリスト・植村美智子さんにオフィス服に合わせやすいリュック選びのコツを伺い、「通勤リュック」を5点ご紹介した前回の記事「通勤リュック5選 オフィスで使えるきれいめアイテム」に続き、今回は通勤リュックのコーディネートを紹介します。ジャケットやコートなどのアウターが必要になるこれからの季節に合わせて、リュックとバランスのいいアウター選びのコツも伺いました。

リュックをオフィスコーデに取り入れて、おしゃれ上級者に! イラスト/pai
リュックをオフィスコーデに取り入れて、おしゃれ上級者に! イラスト/pai

リュック+オフィスファッションを成功させるポイント

ポイント1 ドロップショルダーやビッグシルエットなど、抜け感のあるアウターを選ぶ

 シンプルできちんと感があるリュックでも、やはり背中に背負うとカジュアルな印象になります。そこにカッチリしたジャケットやコートを合わせると、リュックだけが浮いてしまい、おしゃれではなくなってしまいます。リュックと違和感なくなじみ、オフィスにも問題なく着ていけるのは、ベーシックなデザインに今っぽさが加えられたアウター。具体的に言うと、ビッグシルエットのダブルのジャケットや、ドロップショルダーのトレンチコートやチェスターコートなどです。どれも定番のアイテムですが、肩が落ちていたり、柔らかな生地で作られていたりと今っぽい抜け感があると、リュック自体が持つ軽やかさとバランスが取りやすくおすすめです。

ポイント2 リュックの色は、ジャケット合わせならなじませる。コート合わせなら、利かせる!

 リュックとアウターの色合わせを工夫すると、通勤スタイルがよりオシャレに見えます。ジャケットはカッチリした印象が強いアイテムなので、リュックをあまり目立たせずなじませたほうがうまくいきます。ダークカラーのジャケットには黒やグレーなどのリュックを選び、同系色で調和させましょう。

 次にコートですが、ジャケットと比べてコートは色の面積が大きくなるので、小物で色を利かせると全身にメリハリが生まれます。ダークカラーのコートに白系のリュックを合わせると、コートの重い印象が薄くなり軽やかに着こなせますよ。

ポイント3 リュックと足元のバランスも重要! 足元はマニッシュにまとめても◎

 通勤にはいつもきゃしゃなヒールパンプスを履いているという人も、リュックの日は足元をチェンジしてみましょう。リュックと相性がいいのは、ローファーなどのトラッドシューズや、ローヒールのショートブーツなど、力感のない靴。ヒールのあるタイプを履く場合、太ヒールのものを選べばバランスは取りやすいでしょう。

 全身のバランスでいうと、リュックを背負う位置も要チェック。背負う位置が低過ぎるとポイントが下がってスタイルが悪く見える上、ルーズでカジュアルな印象に。逆に高過ぎるとランドセルのようになり子どもっぽく見えてしまいます。リュックの上端が肩甲骨の下あたりにくるように、鏡を見ながら調整しましょう。