ゴミの一時保管場所、「マイごみ箱」を作ろう!

 「オフィスの整理整頓セミナー」を担当すると、参加者の皆さんからさまざまなお悩みを聞きます。「モノが捨てられない」というものが多いですが、中には「必要な書類まで勢いよく捨ててしまう」といった声も。このお悩み解消のヒントとなるのが、帝国ホテルのサービスです。

万が一に備え、期限を決めて紙ゴミを保管

 帝国ホテルでは、お客様が誤って捨ててしまったミスに備え、ゴミ箱の中身をチェックアウト後も1日保管するとか。このサービスによって、メモをなくした宿泊客が助けられたという逸話もあるそうです。そんな帝国ホテルを見習って、「マイごみ箱」を作るのはいかがでしょうか?

つい捨て過ぎてしまう人も「マイごみ箱」ならセーフ

 「マイごみ箱」は、いらないと思った書類やメモを入れる場所。1日~数日間、保管しておくことで、万が一、間違えて捨てたとしても再び回収できます。入れるのは紙ゴミだけ。

 保管期限は「3日後」「ゴミ箱がいっぱいになったとき」「進行中の案件が終わったとき」など、状況に応じてルールを決めましょう。

シュレッダーにかけるべきものも一時保管を

 「マイごみ箱」で保管期限を過ぎた紙ゴミは共有ゴミ箱に移すか、シュレッダーにかけます。機密情報を書いたメモなどは、確実にシュレッダーにかけてください。

「一時保管」があなたを助ける!
「一時保管」があなたを助ける!

■メモをシュレッダーにかける理由 → 「そのメモの取り方大丈夫? 信頼感のあるメモの取り方

 なお、私の場合、シュレッダーにかけるものは別途、紙袋に入れ、1週間保管しています。実は「あのメモはどうしたっけ?」とこの袋をあさり、見つけるたびに「危なかった!」と胸をなで下ろすことも少なくありません。

 特に、電話を受けた時に殴り書きしたメモ、経費請求のためのレシートなどは誤って捨てやすいので注意したいもの。本当にゴミなのか、もう一度チェックしてから捨てる習慣も身に付けたいですね。

コンパクトで場所をとらないものがベスト

 「マイごみ箱」に向いているのは、マグネット式などの取り外せるタイプ。デスクのキャビネットに取り付けておけば、床に置くよりも場所をとりません。また、サイズが大きいと溜め込むだけなので、コンパクトなものを選びましょう。100円ショップなどで手に入るので、ぜひ探してみてください。