送信したメールに対するお礼メールが届き、「こちらこそ」と再び送信……。人によっては、そんなやり取りをしつこく感じることもあるようです。何より、時間のムダ遣い。スッパリ切り上げるにはどうするべきか、すずまり姉さんに聞いてみました。

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

メールのエンドレスなやり取り、私で終わらせていいもの?

 慌ただしかった8月を乗り越え、余裕を見せる月初めのやる子。今日も元気に、着々と仕事をこなしています。

やる子 「ワタシ、ようやく、仕事のペースがつかめたみたい。こりゃ、すずまり姉さんレベルに届くのも、時間の問題かもね」

 取引先への返信メールを書き終え、浮かれた様子で独り言をつぶやいています。そこへ再び、メールが到着。

やる子 「わ、お礼メールがもう届いた! さすがウーマン社の河合さん、返信が早いなあ。私もお礼を送らなきゃ」

 そう言ってメールを返そうとした瞬間、カツカツカツ! と、すずまり姉さんのヒールの音が鳴り響きます。

すずまり姉さん 「お疲れさま、やる子、おげんこ?」

やる子 「おげんこ……? あ、はい、元気です。すずまり姉さん、どうかしましたか?」

すずまり姉さん 「今、河合さんのお礼メールに、またお礼で返そうとしてたっしょ。いつまでメールラリーを続けるつもり?」

やる子 「うっ、さすが姉さん、何でもお見通しですね。私から終わらせるのは、なんとなく悪い気がして」

すずまり姉さん 「いやいや、全然悪くないから。むしろ、何度も送るほうが迷惑になることもあるのよ。あと、妙に文章が長いのもNGだから。お分かり?」

やる子 「お分からないです……。丁寧に返す分にはいいかと思ったんですが」

すずまり姉さん 「丁寧にするところを間違っているのよ、あ~たは。仕方ない。メールのやり取りはどうするべきか、今から説明するわね」

やる子 「はい! お願いします、すずまり姉さん」

お礼にお礼を返して、そのお礼にメール…いつまで続くんだろう (C) PIXTA
お礼にお礼を返して、そのお礼にメール…いつまで続くんだろう (C) PIXTA