ただ頑張るのではなく、時にはやる気を見せる必要も

主観的ではなく客観的な評価を上げよう

 「自分は頑張っているのに、上司が分かってくれない」と思っている人もいるかもしれません。でも、その努力はあくまで主観的評価。職場で大切なのは、あくまでも客観的評価です。「売り上げが伸びた」「経費削減ができた」「業務を効率化できた」「デキる後輩を育てた」など、目に見える成果を出せば分かってもらえると心得ましょう。

主観的評価ではなく、客観的評価を意識して (C)PIXTA
主観的評価ではなく、客観的評価を意識して (C)PIXTA

自分から声を掛けてやる気をアピール!

 会社は赤字か黒字か、今期の売り上げはいくらかなど、自社の財務状況を知らないという人も意外といるようです。特に一般職と総合職できっちり線引きをする会社だと、経営にまつわるような重要事項が知らされないことも。でも、それで満足していてはいけません。むしろ不平を言うくらいなら、いっそ自分で聞いてみるのはいかがでしょうか?

 たとえ一般職でも「総合職だけの会議に参加したい」とか、「総合職の仕事も少し回してください」なんて言えば、あなたのやる気は伝わるはず。言わないままでは今のまま、何も変わることはありません。今に満足せず、力を出し惜しまずにもう一歩踏み込む。これもまた、価値ある人になるために不可欠な行動と言えるでしょう。

「価値ある人」になるポイント

◆現状で満足していては会社のお荷物になることも
◆3つのスキルをバランス良く身に付ける
◆分かってもらいたいなら、目に見える成果を出すこと
◆こちらから声を掛けて、やる気をアピールしよう

やる子 「おおお、後輩になんて絶対抜かされたくない! そっか、限界なんて決めちゃダメですね」

すずまり姉さん 「そ~よ、玄界(ゲンカイ)灘よ! 荒波にもまれても、勇気を出して乗り越えていかなくちゃ」

やる子 「またもダジャレが……。姉さん、安定してますね。なんでそう、次から次へとギャグが出てくるんですか?」

すずまり姉さん 「『考えるな、感じろ』って言うでしょ。ま、そういうことよ」

やる子 「いやいやいや、どういうことなの? さっぱり分かりません!」

 ブルース・リーの代表作「燃えよドラゴン」のせりふを言われても、全くピンときていないやる子。そんな彼女を見つめながら、すずまり姉さんはおもむろに太極拳のようなポーズをとりつつ、その場を去っていくのでした。さて、次回は最近、とみに聞かれる「AI」をテーマにお届けします。乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA