誰かの仕事を手伝った時、「気が利くね」と褒められる人もいれば、「大きなお世話」と疎まれる人もいます。同じことをしたはずなのに、周囲の評価が変わってくるのは一体なぜ? そんな疑問に「言い方と進め方が違うから」と答えてくれたすずまり姉さんから、詳細を教えてもらいましょう。
褒めてもらうつもりが、たしなめられる…。これ、私が悪いの?
いつもと同じように、活気あふれる日経YARUKI社オフィス。みんな忙しそうに仕事をこなしている……と思いきや、やる子だけはボーッとパソコンの画面を見つめながら、何やら思い悩んでいるようです。そんな彼女に気付いたのが、すずまり姉さん。いつも通り、カツカツカツ! とヒールの音を響かせながら、やる子のデスクへと向かいます。
すずまり姉さん 「ハ~イ、やる子。微動だにしていないけれど、どうかした? あ~たがそんなだと、逆にキョドリンチョだわ」
やる子 「ああ、すずまり姉さん……。てか、何ですか、そのキョドリンチョって」
すずまり姉さん 「挙動不審のことに決まってるじゃない。そんなことより、何があったの? また天敵の営業部長とひともんちゃくあったとか?」
やる子 「さすがは姉さん、お見通しですね……。ヒドイんですよ、それが。いい加減、打ち解けたいと思ったんで、気を利かせて資料をまとめたのに『君には頼んでいない』って。そんな言い方ないと思いません?」
すずまり姉さん 「ん~、状況次第かしらね。やる子、もしかして『褒めてオーラ』出しまくって、大きな声でアピールしたんじゃない? それで部長も意固地になったとか」
やる子 「確かに、つい声を大にして言っちゃいましたけど、そんなにマズかったですかね……。え、私、失敗した?」
すずまり姉さん 「そうねぇ。受け取る側によっても変わってくるけど、もう少しやり方はあったかもね。よし、ちょっと考えてみましょっか」
やる子 「ぜ~ひ~に~!!」