「女芸人」としてどう生きる?
現在、多くのお笑い芸人の方が活躍する場は日に日に広がっています。そんな中、時に女性の芸人さんたちは「女芸人」としてくくられることも。私達がなかなか普段覗くことのできない芸人さんの世界、女性だからこその「よさ」、逆に女性だからこその「やりにくさ」はあるのでしょうか。
「女性」というフィルターはなくなるといいな
「『女性芸人』だけ、『女性』って付きますよね。『男性芸人』とは言わないのに。そういった『女性』っていうフィルターがなくなればいいな、とは思います。
私達はみんな、それぞれの個性があって、それぞれの土俵で頑張ってる。
例えるなら、みんなが自分の畑を耕していて、『そっちどぉ?』『こっちは順調にりんご育ってるよ』『うちはピーマン大量に取れたから、持ってって!』みたいな、お互いが自立している関係性。
そこで『いいなぁ、あの畑はたくさん実がなっていて』って妬むことはなくて、ただ純粋に『みんな、すごいなぁ』って。ただ単に『みんなで手をつないで仲良く一緒にゴールしようね』、ってならないところが好きなんです」
女性に生まれて、よかった?
最後にこの質問。渡辺さんは、「女性に生まれて、よかった」と思いますか?
もちろん。女性に生まれて、よかった
「メイクする楽しみや、スカートをはいたり、『女性らしい』と言われているものを楽しめること。もちろん、男性でもメイクしたりスカートをはいている方もいらっしゃるので男女問わないことですし、私も男の子に生まれて思い切りスポーツしてみたいな、と思ったこともあります。
でも何より、会話ですね。会話が楽しめること。女性同士でしか分かり合えない会話ってあるじゃないですか。男の人に恋愛相談をするよりも、女性同士のほうが『そうそう!』『分かる!』って言い合える。そういった日ごろの会話の中で『共感』や『安心感』が得られた時、思うんです。女性に生まれてよかったな、って」
『リメンバー・ミー』
同時上映 『アナと雪の女王/家族の思い出』
3月16日(金)公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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聞き手・文/尾崎悠子 写真/稲垣純也