3階「高級筆記具 DESK」フロア
3階は銀座・伊東屋の中で根強いファンが多い「高級筆記具」フロアです。万年筆や高級ボールペンなど、約2000本を取りそろえています。万年筆はもともと男性ユーザーが大半でしたが、ここ10年くらいは20代・30代の女性のユーザーが増えているそう。普段仕事やプライベートで使う、ちょっといいペンを探しに来られる方が多いんだとか。
万年筆というと敷居が高いイメージがあり、なかなか売り場に足を運びにくいのですが、銀座・伊東屋ではどんな方でも気軽に相談できるよう対面式の接客を行っています。写真のディスプレイの間に専門のスタッフが何名か常駐しており、使いたいペンの予算や特徴に合わせて最適なペンを選んでもらえます。私も何度か利用していますが、メリットやデメリット、使うポイントなど、毎回親切丁寧にアドバイスしていただいています。
有名ブランドの万年筆から、1万円台などの比較的安価に買えるペンまでラインアップがとにかく充実しています。普段仕事のやり取りではメールがほとんどなので、「お礼状だけは万年筆を使って手書きで書く」という方も増えているそうです。
万年筆愛用者の中でも、特に「インク」にこだわりを持った方が増えています。コンバーターなどを使えば、中のインクを自由に替えて使えるのが万年筆の醍醐味。カラーはブルーブラックが定番ですが、自分の好きな色の系統でインクを選んで集めているお客様も多いんだとか。
おすすめのインクは、神戸にある万年筆ファンから絶大な支持を集める「ナガサワ文具センター」と銀座・伊東屋のコラボで生まれた「Kobe INK物語 銀座ゴールドセピア」というインク。モダンでハイカラな銀座をイメージした味わいのあるカラーです。
3階の高級筆記具フロアに足しげく通う方も多く、自分が納得いくまで考え抜いてから購入される方も多いそう。
3階「高級筆記具 DESK」フロア イチオシはこれ!
伊東屋「ロメオ No.3ボールペン細軸」各7500円(税抜)
「ロメオ No.3ボールペン」は、高級筆記具の中では1万円を切る、比較的お求めやすい価格のボールペン。低粘度油性インクの滑らかな書き味がとてもよく、適度に重さもあるため長時間筆記に向いています。試し書きをしただけでも、書き心地のよさに思わず感動してしまう1本。上部にある天冠をくるっと回すと芯の出し入れが可能です。デザインは時計の竜頭をモチーフにしています。