物件探しから契約までの期間は平均2.2カ月
次に、引っ越しを決めてから物件を決めるまでの状況を見ていきましょう。
物件を探し始めてから契約するまでにかかる期間の平均は、2.2カ月でした。
物件を探すときに行く不動産会社の平均は2.2社で、多い人では10社という回答もありました。内見する物件数の平均は5.8カ所となり、20カ所以上という人は7人いました。
では、現在住んでいる物件は、どのようにして見つけたのでしょうか。トップ2は「不動産会社を直接訪れて」(51.8%)と「不動産会社のサイトで検索して」(45.3%)で、他を大きく引き離していました。
その他としては、「実際に住む場所の周辺を歩き、めぼしい物件の管理会社に連絡した」(32歳、教育・学習支援、専門職)、「もともと住んでいたところの近くに新しく建ったので」(36歳、製造、営業事務)というように自分で歩いて見つけた人や、「不動産会社に勤めていたので自分で探した」(27歳、情報通信・IT、営業事務)、「会社の借り上げのマンション」(30歳、製造、営業)という人もいました。
住まいに満足している人と満足していない人の違いは?
これまで紹介した物件探しに関する項目を、今の住まいに「満足している」「やや満足している」人と、「あまり満足していない」「満足していない」人に分けて比較してみましょう。
満足・やや満足している人 | あまり満足・満足していない人 | |
物件探しにかかる期間の平均 | 2.0カ月 | 2.6カ月 |
不動産会社の数の平均 | 2.2社 | 2.7社 |
内見する数の平均 | 5.5カ所 | 6.5カ所 |
多かった物件の見つけ方 | 不動産会社を直接訪れて | 不動産会社を直接訪れて |
満足している人のほうがこだわりが強く、長い期間をかけて多くの不動産会社を訪れ、多くの物件を内見しているのではないかと予想していました。しかし、結果はなんと正反対でした。満足している人はしていない人に比べて、訪れた不動産会社も内見した物件も少なく、短期間で物件を決めています。見方を変えると、満足している人は早い時期にピンとくる物件に出合い、満足していない人はなかなかいい物件が見つからずに探し続けたのかもしれません。
次回は、読者の皆さんが物件探しで重視するポイントと諦めるポイントをランキング形式でご紹介します。
文/佐々木恵美 写真/PIXTA