心を静める 夜の習慣3ステップ

1. 自分の感情を認める

 「嫌いだ」「許せない」と感じることがあるのは、人間としてごく自然なこと。ネガティブな感情を抱くのはよくないことだなどと思わず、自分の感情を受け止めよう。

2. 物事を「ありのまま」に見る

 ネガティブな感情が生じたとき、なぜそう思うのか、起こったことをありのままにノートに書き出してみるといい。自分の感情や実際に起きたことを客観的に整理できる。

3. “今”に集中する

 「世の中は、常に変化しているもの。過去の体験から未来を予測して心配し、不安を抱いても意味はない。「今に集中すれば、そのなかに満足や幸せのヒントがきっと見つかります」。

今夜はストレスをためずに幸せな気持ちでベッドに入ろう (C)PIXTA
今夜はストレスをためずに幸せな気持ちでベッドに入ろう (C)PIXTA

今日からできる 3つの習慣

1日30分テレビを消す

 帰宅後すぐテレビをつけ、寝るまでそのままという人は、30分間切ってみて。「耳に勝手に入ってくる情報が消えると、心が落ち着きます」。

「いただきます」を言う

 1人の食事でも必ず、「いただきます」を言うことを習慣にしてみよう。「いただきます」を言い忘れたときは、心に余裕がなくなっているのかも。

就寝前はネット禁止

 絶え間なくインターネットやメールをチェックすることは、思った以上に心を疲れさせる。寝る1時間前からはネットを見ないと決めてしまおう。

この人に聞きました
松本紹圭
松本紹圭さん
未来の住職塾 塾長
79年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。 浄土真宗本願寺派光明寺僧侶。海外でMBA取得後、仲間と立ち上げた一般社団法人お寺の未来では、若手僧侶向け「未来の住職塾」と、一般生活者向け「まいてら(mytera.jp)」を運営。

取材・文/岡本藍 写真/洞澤佐智子

日経WOMAN2016年2月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。