後輩&部下の不安を和らげる言葉
確認不足を指摘するとき
× ここ抜けてるよ。これで3回目だよね。
○ 間違ってしまいがちなところだけどこの抜けがあると、お客様が困ると思うの。
「これで3回目だよね」の裏には、「ミスされて迷惑なのは、私なの」という本音が見え隠れする。「お客様に迷惑をかけたくない」という視点で伝えてみて。
仕事を抱え込み、行き詰まっているのを感じたとき
× 1人で抱え込まないで、周りに相談して。
○ Aさんに相談してみたら? 私、言っておくから。
「教えてください」がなかなか言えない後輩にとって、「私、言っておくから」の一言はとても大きな助けになる。
「自分にはできません」と言ってきたとき
× できるはずだよ。もうちょっと考えみて。
○ 任せ過ぎちゃってごめんね。
「できません」の奥にある、不安な気持ちをまずは受け止める。リーダーから「ごめんね」と言われると、「私も言い過ぎました。もう少しやってみます」と態度が軟化しやすい。
後輩&部下がミスをしたとき
× どうしてこうなっちゃったの?
○ 大丈夫だから。あなたも大変だったわね。
ミスが発覚した直後、一番動揺しているのはミスをした本人。追い打ちをかけるのではなく、まずは「大丈夫だから」と安心させてあげたい。
やる気を引き出す言葉
重要な仕事を任せたとき
× (後輩や部下からの報告をただ待つ)
○ あの件、その後どう?
慣れない仕事や重要な仕事を任せたときは、「気になっていることはない?」とリーダーから聞きに行き、相手が相談しやすい状態をつくるといい。
仕事の質を上げてもらいたいとき
× いつも言ってると思うんだけど。
○ ここを変えたら、もっと良くなるんじゃない?
後輩のできないことを指摘する言い方は、やる気を失わせるだけ。どうすればもっと良くなるのかを、前向きな言い方で具体的に伝えて仕事の質を上げて。
仕事を頼むとき
× 今、空いてるよね。この仕事やってくれる?
○ あなたも忙しいと思うけど、この仕事はあなたにやってほしいの。
やらされ感を与えないためには、「あなただからお願いしたい」と自尊心を満たす言い方を。「この仕事は私じゃなきゃ」と、責任を持って取り組んでくれる。
仕事の「やらされ感」が強いとき
× この提案書、あなたの仕事だって分かってる?
○ この提案書で、取引先のAさんを喜ばせたいね。
やらされ感を抱いているのは、その仕事をやる意義が理解できていないから。その仕事をすることで、誰の役に立つのかを具体的に伝えよう。