これからの冬本番、暖房などで光熱費がかさむ・・・と思っている人も多いのではないでしょうか。寒い冬を光熱費を抑えながら賢く乗り切る節約術を、節約アドバイザーの和田由貴さんと、東京電力エナジーパートナーの中村剛さんに伺いました。

攻略するべき光熱費トップ4

1. 暖房
家庭の消費エネルギーを年間で見ると、冬の暖房だけで23.1%を占める(下グラフ参照)。暖房費を賢く抑えることが大切。

2. 湯沸かし&保温
お湯には、水道代と電気代(またはガス代)という2つのコストがかかっている。毎日の使い方を見直せば節約効果は大。

3. 冷蔵庫
冷蔵庫は24時間、365日動いているため、少しの工夫が大きな節約になる。省エネ性能に優れた機種への買い替えも有効。

4. 洗濯&乾燥
特に「乾燥」にかかる電気代が膨らみがち。浴室乾燥機や洗濯乾燥機は、使い方を工夫してみよう。

家庭のエネルギー消費の割合(年間)
家庭のエネルギー消費の割合(年間)

「光熱費の節約で、まず見直すべきは暖房と給湯。この2つだけで、年間の消費エネルギーの約半分を占めています」と、東京電力エナジーパートナーの中村剛さん。「こまめにプラグを抜く」といった細かな節約術は、面倒な割に、実は年間数百円しか削減できない。効果の大きいところから始めよう!

効果の大きいところからはじめよう (C)PIXTA
効果の大きいところからはじめよう (C)PIXTA

暖房

電気ストーブやヒーター

「エアコンは電気代が高い」と思いがち。しかし、熱を発生させるコストは電気ストーブのほうが高く、なんとエアコンの6倍(東京電力の試算による)。

暖房機器のコスト比較
暖房機器のコスト比較

「部屋のメイン暖房はエアコンにし、電気ストーブは補助暖房として短時間使うのがおすすめです」(中村さん)。

30分程度の外出ならエアコンはつけっ放しで

「最近のエアコンは省エネ性能が向上し、自動モードや省エネモードに設定すると、低電力で快適な温度を保ってくれます。部屋の状況にもよりますが、頻繁にONとOFFを繰り返すよりは、省エネになる場合もあります。ただし、強モードでのつけっ放しはNGです」(中村さん)。