月間スケジュールが一覧できるマンスリーと、しっかり書き込めるウイークリーやデイリー…。さらに大きさ、デザインと手帳の種類は多彩。1年間愛用できる、私にぴったりの1冊を選ぶ方法を紹介します。

自分に合う手帳を選べば毎日の充実度も上がる

 種類が多いだけに目移りし、“手帳ジプシー”になっている人も少なくない手帳。手帳評論家の舘神龍彦さんは、「第1にデザイン、第2にサイズ、第3にスケジュール欄のタイプ。この3つをポイントに、順番に候補を絞り込むことで、一番使いやすい手帳に出合えます」と言う。

デザイン

 「カバーの柄や色はもちろん、手帳の用紙の厚みや手触り、使われているフォントなどが1年間愛用したくなるものかどうか。仕事用の手帳なら、カバーのデザインはTPOも意識したいですね。また、仕事で手帳を人前で出すかどうかを考慮した上で、愛着を持てるデザインを選びましょう。手帳を持ち歩くことが多いなら、基本的に小さくて軽いものがいいです。カバーの重さ、手帳のページ数もよく比較を」。

持ち運び派

仕事で頻繁に持ち歩く場合は、軽い手帳を選ぶこと。B6サイズ以下がおすすめ。「表紙のデザインも、意外にファッショナブルなものが多いですよ」。

置き手帳派

会社に置きっ放しにする、家で日記のように使うなら、スペースがたっぷりあり、書きやすいA5サイズを選ぶのもいい。1日1ページの分厚い手帳も置き手帳向きだ。

サイズ

 「毎日手帳を持ち歩くか、会社や家に置きっ放しにするかで最適なサイズは異なります」。

サイズの目安は単行本。このサイズでウイークリーやデイリーだと、厚みも出て重くなるため、持ち歩き派には不向き。マンスリーなら薄いタイプもある。A4サイズの書類を2つ折りで挟めるのも利点。


サイズの目安は文庫本と単行本との中間。マンスリーでも書き込み欄が小さくなり過ぎず、持ち運びやすい大きさで、人気が高い。同サイズのノートも見つけやすく、手帳とノートをカバーでまとめて使いたい人にもいい。


サイズの目安は文庫本。小さなバッグにも収まり、厚みがあっても比較的軽い。1カ月見開きのマンスリーは、1日の書き込み欄が小さくなるが、見開き1週間のバーチカルやレフト式なら書きやすい。



スケジュール欄のタイプ

 「手帳の記入欄のタイプ選びは、書き込みたい情報量で決まります。会議や会食など人との約束だけでなく、個人的なTO DOや1日の日記などを書き込みたいなら、その分も考慮しましょう。スペースが足りないのも余ってしまうのも困るもの。今使っている手帳に実際にどの程度、書き込みをしているか見直しましょう」。

紙の質

インクがゲル状に出るゲルインクペンを使っている場合、薄手の紙は裏写りの可能性が。こすって消えるペンの場合はヨレる紙を避けたい。いずれも厚手で滑らかな紙の手帳を選んで。

時間軸

時間軸の付いた手帳の場合、自分が普段活動している時刻まで目盛りがあるかを確認すること。夜の勤務もあるシフト制の仕事の場合、時間軸は24時間あるものが使いやすい。

冠婚葬祭・月齢など

大安や仏滅などの六曜は、冠婚葬祭に関わる仕事をしている人には欠かせない。また、ヨガなどで月の満ち欠けを知る必要がある人なら、月齢表記のあるものがおすすめ。

 手帳の活用次第で、日々の充実度は変わると舘神さん。「私の場合、毎日のスケジュール欄には仕事の予定のほかに、個人的にやりたいことも時系列で書き込みます。そして実際にどう過ごしたかも記録し、それを振り返ることで、達成感と充実感を得ています」。

 1年後に自分をもっと好きになるような、充実感あふれる毎日をつくる手帳。そんな一冊に出合う方法を次ページのチャートで紹介しよう。