ストッキングの手入れのキホン

ついつい「洗濯機で洗って終わり」になりがちなタイツ&ストッキング。少しの手間で、ぐっと長持ち! 福助 広報・IR室の松山友香さんに、正しい畳み方や、長持ちのコツを教わりました!

ストッキングの正しい畳み方

「レッグ部をそろえて、つま先から畳みます。ストッキングの繊維に傷がつかないように保管するのが、長く大切に使い続ける秘訣です」。下のステップを参考に、正しいストッキングの収納方法を身に付けよう。慣れれば1足当たり5秒で完成!

1)ストッキングの右脚部分と左脚部分をそろえ、縦に2つ折りにして重ねる。
2)収納したい大きさになるまで2つ折りを繰り返し、四角形にする。
3)ストッキングのパンティ部分をくるりと裏返し、四角形に折り畳んだ部分を中に入れる。
4)パンティ部で包むことで傷を防げ、平らに整えれば収納スペースも小さくてすむ。

伝線させないコツ

「穴が空いても伝線しにくい『ノンラン設計』の表示がある商品がおすすめ。繊維が引っかかるのを防ぐために、脚にフィットするサイズのものを選んで」。

お手入れ法

「毛玉ができやすいので、手洗い、もしくは手洗いモードで洗濯を。摩擦やほかの素材との接触を防ぐために、裏返して洗って」。

収納方法

「タイツのデニールをひと目で分かるよう収納するには、ストッキング、薄手、厚手の3つに区切り、カテゴリごとに分けて。忙しい朝にも迷わず選べます」。

福助 広報・IR室/松山友香さんのお手入れ法

「ストッキングやタイツは基本的にランジェリー用洗剤で手洗い。時間がないときは網目の細かいネットや使用済みのストッキングに入れ、洗濯機の手洗いモードで洗濯します。傷や引きつれ防止になるのでおすすめです。」

靴のお手入れのキホン

使う頻度が高いからこそ長く大切に使いたい靴。快適に履き続けるための選び方&お手入れのコツを、リーガル コーポレーションの小澤宏彰さんが教えます。

ニオイ

「ムレるのは、靴のサイズが足に合っていないから。小さめの靴は空気が循環しないのでムレやすいですが、大きめの靴もNG。靴が脱げないように足が踏ん張ることで、イヤな臭いの汗をかきやすくなります。靴が大きい場合はパッドなどを入れて調整しましょう」。

靴が大きい場合はパッドなどを入れよう
靴が大きい場合はパッドなどを入れよう

スエードの靴

「スエードの靴が雨にぬれてしまったときは、駅や会社に着いたら、ティッシュで水気を取りましょう。毛並みに逆らう方向にささっと拭いた後、毛並みに沿って表面をなでればOKです」。

こまめに水気を拭き取ることが大事
こまめに水気を拭き取ることが大事

痛くならない靴を選ぶポイント

「足の形を知ると、選ぶべき靴が見極められます。足の形は下の3タイプに大別されます。自分の足の形に合った靴を選ぶことが第一歩です」。

足の形は、この3タイプ
足の形は、この3タイプ

エジプト型:第一趾(親指)が一番長いタイプ。ラウンドトウや、親指部からカーブを描く靴が◎。
ギリシャ型:第二趾(人さし指)が一番長いタイプ。靴の先がアーモンドのように尖った形がおすすめ。
スクエア型:足の5本の指の長さがすべてそろっているタイプ。爪先全体が四角い形の靴がベスト。

黒のエナメル靴

「黒のエナメル靴に白いプツプツができてしまうのは、エナメルの仕上げ剤が剝がれるのが原因。水性のエナメル専用クリーナーで丁寧に磨きましょう」。

リーガル コーポレーション/小澤宏彰さんのお手入れ法

「天然の木でできたシューキーパーを入れて馬の毛でブラッシングし、汚れを取るクリームを塗って拭いた後、革に栄養と潤いを与えるクリームで磨きます。最後に防水スプレーをかけておけば、1ヵ月半は持ちますよ!」

この人たちに聞きました
中村祐一
中村祐一さん
洗濯家
長野県のクリーニング店「芳洗舎」の3代目で、「洗濯王子」として知られる。著書に『おうちで簡単 洗濯上手』(大泉書店)など。http://www.sentaku-yuichi.com/

松山友香
松山友香さん
福助 広報・IR室
福助の商品PRや広報を担当。日頃から福助のストッキング「満足」を愛用している。「透明感とカバー力、履き心地も抜群で手放せません!」。

小澤宏彰
小澤宏彰さん
リーガル コーポレーション 小売統括部 教育課
「REGAL COLLEGE」の運営全般や研修講師を務める。「身だしなみで最も好感度を左右するのは靴。きれいな靴を履くと1日が輝く予感がします」。

取材・文/瀬戸久美子 写真/工藤朋子

日経WOMAN2015年10月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。