親しい友人にも、月給の額はなかなか聞きづらいもの。ましてや給与明細となると、他人のものを見る機会はほとんどないはず。人気職種に就く読者の給与明細を公開し、その適正度をDODA編集長の木下学さんと、特定社会保険労務士の河内よしいさんにチェックしてもらいました。

*6人とも、手取り月収は差引支給額に貯形貯蓄、個人加入の保険料などを加えた金額とした。年収は昨年のもの

手取り月収22万円
総務

◆K・Mさん(35歳・メーカー・総務・東京都)
・税込年収:450万円
・月の平均残業時間:15時間
・収入満足度:80点
・仕事満足度:85点
・勤怠管理、労働保険、福利厚生関係を担当するほか、ダイバーシティ推進のリーダーも担う。

 東京都にあるメーカーに勤めて14年というK・Mさんの手取り月収は22万円。09年に主任に昇進、今年4月から発足した新プロジェクトでリーダーを任された。給料も不満には感じていない。「以前、社会保険労務士の資格を取ろうと思ったのですが、資格手当がつかないのでやめました。頑張った分だけ給与に反映されたら、やる気がもっと上がりそうです」。

◆専門家の診断&お給料アップアドバイス
総合職としては少なめだが待遇は悪くない

「総合職でこの給料は少し低めという印象ですが、仕事内容や環境含め満足されているのでしょう。主任より上の管理職を目指し給料が上がるよう頑張って下さい」(木下さん)


手取り月収26万円
コールセンター

◆N・Mさん(32歳・通信業・コールセンター・大阪府)
・税込年収:468万円
・月の平均残業時間:20時間
・収入満足度:60点
・仕事満足度:60点
・大学卒業後、10年前に派遣社員として現在の会社で働き始め、3年後に契約社員、5年後に正社員となった。

 N・Mさんの仕事は、大阪府にあるコールセンターで30人のオペレーターを指導するスーパーバイザー(SV)。

 「言葉遣いのマナーや、販売の指導をしています。オペレーターさんの手違いでお客様にご迷惑をおかけしたときは、ご自宅まで謝罪に行くこともあります」。

 仕事の量や責任は増える一方なのに、お給料がたいして増えないのが不満。「年功序列に加えて、成果に応じて給料が増える成果給も付けてほしい!」。

◆専門家の診断&お給料アップアドバイス
今の会社で上を目指すのがよし

「32歳のコールセンターSVとしては月収はいいほうです。転職する道もありますが、現在の会社で頑張れば緩やかでも給料は上がります」(木下さん)