お通じは毎日なくてはダメ? 野菜を取っていれば便秘知らず? 知っているようで知らない「快便の真実」を、“お通じのプロ”の齊藤早苗さんに教えてもらいました。

生活リズムを見直して腸の動きを高めよう!

 便秘やおなかの不快感など、お通じに悩む働く女性に「コロンハイドロセラピー(医療機関で行う腸内洗浄)」を行う看護師の齊藤早苗さん。これまで、6000人の腸をのぞいてきた齊藤さんいわく、「自分は頑固な便秘だと訴える女性の3人に1人は思い込みだ」と話す。その背景に「毎朝出さなきゃ」の誤解がある。「2〜3日に1回お通じがあれば、それは正常範囲。不快な症状がなければ、特に気にする必要はありません」。

(C)PIXTA
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 快便の基本は「ツルンとスッキリ出る便」であること。スッキリ便ではないと悩む人に多いのが、夕食の時間が遅いパターン。22時以降の夕食は避けたい。「食べたものが胃の中にある状態で寝ると、内容物が停滞し、朝になっても腸が動きにくくなり、便秘が慢性化しがちになる」。

 デスクワークで長時間座りっ放しの人も気を付けて。「前かがみの姿勢によって腸が垂れ下がって押しつぶされ、便をスムーズに排出する動きが止まってしまっていることも多い」。こまめに席を立つ、腸マッサージを取り入れるなどして、腸に刺激を与えよう。

 意外に要注意なのが“健康オタク系”の食生活。「朝、ヨーグルトや野菜ばかり取るのもアンバランス。つるんとした便に欠かせないのは、実は炭水化物に含まれる食物繊維なんです」。おにぎりなど、便の量を増やす炭水化物を一定量取ることが、快便への第一歩に!

 生活習慣と食事内容を見直し、正しい快便ライフを導こう!