【読者が挑戦!】 苦手な早起き、目覚めの悪さを改善したい

1)いつも2度寝をしてしまう、Aさんの場合
 朝、予定の7時半に起きられず、いつも2度寝。結局8時近くに起床。通勤電車でもボンヤリ…。
 そこで、目覚ましのスヌーズ機能を、1回だけ鳴るように再設定。起きたらカーテンを開け朝日を浴び、水を1杯飲みました。就寝前に少しカーテンを開けておけば、目が覚めた時に自然光が入っていて「さあ朝だ。起きよう」と思えたんです。目覚ましが鳴る前に起きられる日もあったんですよ。やればできると、自信になりました。

●目覚ましのスヌーズは1回だけ鳴るように設定
●朝起きたら、1杯の水を飲んででスッキリ


2)朝スッキリと起きられない、Bさんの場合
 いつもスッキリ起きられないので、おすすめという1日7〜8時間の睡眠を取るために、就寝時間を1時間前倒しにして、23時に寝床に入るようにしました。
 最初はなかなか寝つけなかったのですが、3日目辺りから、すぐ眠れるように。すると、朝は爽快に目覚めて、起きぬけにぼんやりする時間が短くなりました。ご飯におかずと、バランスに気を付けた朝食をしっかり取れて、体の調子も良くなってきたんですよ。

● 就寝時間を前倒し、早めに寝床へ

睡眠トリビア

Q.週末の2度寝は許される?
A.OK! ただしプラス2時間を目安に

 週末の2度寝ほど幸せなものはない。しかし昼過ぎまで寝てしまい、「頭が重い」「休日を無駄にした」と後悔することも。事実、「眠り過ぎると時差ぼけ状態になり、体調が崩れる」と西多さん。

 週末といえども、平日と同じ時間に起きて寝るのが理想だが、どうしても2度寝するなら、普段の睡眠時間プラス2時間までにとどめたい。午前中には起きて、朝日を浴び、カラダを動かそう。「日曜日に3時間以上起床時間を遅らせると、水曜日まで眠気が残るという実験結果もある」(駒田さん)。

 また、休日に1〜2時間長く寝ると体調がすこぶるいいと感じる場合は、「慢性的な睡眠不足になっている可能性も。平日の睡眠時間を増やす工夫をしたい」(駒田さん)。

この人たちに聞きました
西多昌規
西多昌規さん
スタンフォード大学客員講師
精神科医・医学博士。著書は、『ストレスが消える朝1分の習慣』(フォレスト出版)、『爆睡術』(三笠書房)など多数。

駒田陽子
駒田陽子さん
東京医科大学 睡眠学講座准教授
専門は実験心理、睡眠学。日本睡眠学会評議員。睡眠総合ケアクリニック代々木非常勤カウンセラー。

取材・文/奈良貴子

日経WOMAN2015年6月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。