仲がいいはずなのに、ふとした言葉や行動が引っかかる──そんな関係は本当の友達ではないのかも。 「いい親友」と「悪い親友」との見極め方を教えます!

打算抜き、適度な距離感がいい親友を育てる

 彼氏ができたら疎遠になった、いつも一緒に遊んでいたのに最近は避けられている──。仲がよくても、いつの間にか女性同士の友情にヒビが入ることもある。心理カウンセラーの石原加受子さんは「この人と一緒だと都合がいい、ひとりでいるよりは、誰かがいたほうがいい、といった打算で成り立つ関係は壊れやすい」と話す。距離の取り方が分からず、関係が悪化するのも女性に多いパターンだ。

 「例えば、友人から毎週のように遊びに誘われても、気が向かないときは断る。いい親友とは、それを受け入れられる人。今は断れない関係でも、“毎週会うのは大変だけど、月に1回くらいなら大丈夫”と伝えるようにしてみましょう。自分に合った距離の取り方が分かれば、関係が改善する場合もあります」。

(C)PIXTA
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 時には悪い親友との決別も必要だ。以前は楽しかったのに、最近の話題は他人の悪口ばかりでストレスがたまる友達がいる。そんなときは無理せず、思い切ってひとりでいることを選ぶ勇気を持ちたい。

 「類は友を呼ぶという言葉通り、今の自分に見合った友達がやがて現れるから、しがみつかないで。いい親友とは一朝一夕でできるものではなく、時間をかけて育てていくもの。お互いが人として認め合える友情を育てましょう」。

いい親友はこんな人

お互いの人間性を認め合い、ちょうどいい距離を保っている。何かあったときには相手のために自然に体が動き、喜んで手を貸せるのが、いい親友。

いい距離感  一緒にいて安心できる

無理をしない距離感を分かっている
隠し事はしない、どこへ行くのも一緒といった“蜜月の関係”はどちらかが息苦しくなり、破綻することも。お互いに無理をせず、風通しがいい関係でいられるほうが友情は長続きする。

人の領域に踏み込んでこない
いきなり電話で自分のことを話し始める、アポなしで家に押しかけるなど、仲よくなってくるとマナーを忘れがち。「今、ちょっと時間ある?」と常に相手を気遣えるのが、いい親友。


人としての愛情  無償で相手に尽くす

お互いの人間性を認め合える
お互いの長所や短所を認め合える。「例えば“口は悪いけれど、心根は優しい”と分かっていたら、少しくらい気に障ることを言われても聞き流せて、相手を許せるようになります」。

見返りを求めずに助け合える
助けを求められたら “○○してあげる”ではなく、“相手のために”動くことができる。「“してあげる”は見返りを求めている態度。それよりも自分から喜んで助けられるのが、いい関係です」。

お互いに我慢せず、思ったことを素直に言える
例えば相手の言動にカチンと来ても、我慢するのではなく「やめて」と素直に口に出せる。「我慢を重ねると不満が爆発して、ケンカ別れの原因になります。そうなる前に伝えたいですね」。