一方、枡野さんは、日々の生活で所作(動き)や言葉遣いを変えていくことを提案する。「心に余裕がなくなると、所作も言葉も雑になる。仏教では、心と言葉と所作は三位一体と考えます。靴をそろえたり、丁寧な言葉遣いを心がけたりすれば、自然に心が整うのです」

 時には「逃げ場」をつくることも大切だ。「階段の踊り場で一休みするように、旅行に出たり、自然観察を楽しんだりして、意識して心を休めましょう」(枡野さん)。心の疲れは上手に対処すれば怖くない。下記の3つの疲れグセを例に、解消法を見ていこう。