確定申告のなかでも、多くの人が利用するのが医療費控除。実は、より多くの払い戻しを受けるための“裏ワザ”があるんです!

親に仕送りをしている人も医療費を合算できる

 会社員などが払いすぎた税金を取り戻す「確定申告(還付申告)」。WOMAN世代に最も身近なのは、「医療費控除」だろう。出産などで年間の医療費の自己負担分が10万円を超えた場合に、一部が還付される(戻ってくる)という制度だ。年間10万円もの医療費を払うことはめったにない、と思いがちだが……。

 「実は医療費は、家族全員分を合算して申告できます。同居していなくても、毎月仕送りをしているなど生計を一にしている家族ならOKです」と税理士の小泉裕子さん。「さらに、家族の中で所得税率が最も高い人(=収入が多い人)が申告すると、還付金額も高くなる可能性があります」と小泉さん。親が退職しているなど、「家族の中で自分の収入が最も高い」という女性は、家族分を合算して自分で申告すると、より多くの金額が戻るかも!

この人に聞きました
小泉裕子
小泉裕子さん
税理士
小泉税理士事務所所長。保険会社などの各種セミナーの講師、雑誌の執筆などで活躍。著書に『女性税理士 小泉裕子がそっと教えるぜったい得する税金』(主婦と生活社)など

写真/PIXTA

日経WOMAN2015年3月号掲載記事を転載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。