魚の健康効果

◆血管をしなやかにして、動脈硬化を防ぐ
◆アレルギー症状を改善する
◆うつや認知症のリスクを下げる
◆血中中性脂肪値を改善する
◆胎児・小児の脳の発育を促進する

魚をよく食べる人は心筋梗塞のリスクが低い
魚をよく食べる人は心筋梗塞のリスクが低い

8万4688人の女性看護師(34~59歳)を対象に、16年間にわたって魚の消費量と心筋梗塞などのリスクを観察した大規模研究。この間、心筋梗塞による死亡が484例、死亡には至らなかった心筋梗塞が1029例あった。年齢、生活習慣など13項目で調整したところ、魚を食べる頻度が増えるほど、心筋梗塞発症リスクは低かった。 (データ:JAMA;287,14,1815-1821,2002)

1日分のお薦めレシピ

青魚のユッケ風
[1人分]カロリー73kcal

<材料>(2人分)
イワシ(生・おろしたもの)・・・1尾分

A
 コチュジャン・・・・・・・・・小さじ1/2~1
 ゴマ油・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
 万能ネギ(小口切り)・おろしニンニク
 ・・・・・・・・・・・・・・・各適量

青ジソ・・・・・・・・・・・・・2枚
白煎りゴマ・・・・・・・・・・・適量

<作り方>
1.イワシは皮をはいで粗く刻み、万能ネギは小口切りにする。

2.ボウルで1Aと合わせてさっくり混ぜ、青ジソを敷いた器に盛って白煎りゴマを振る。

加熱調理で“いい油”は10~20%落ちる

魚油を余すことなく食べるには刺し身が一番。焼く、煮るといった加熱調理によりEPA・DHAは10~20%流出する。ムニエルや煮魚の場合は油も余さずとろう。揚げ調理は揚げ油に魚油が溶け出してしまうので注意。(データ:『そうだったんだ!脂肪酸』(文光堂)より)

※成分量は、『日本食品標準成分表2010』『五訂増補日本食品標準成分表 脂肪酸成分表編』より算出

この人に聞きました
矢澤一良
矢澤一良教授
早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所
京都大学工学部卒業。農学博士(東京大学)。ヤクルト本社中央研究所、東京海洋大学などを経て2014年より現職。海洋資源の有効利用、天然物の生理活性成分の研究を行う。

取材・文/柳本 操 レシピ監修・料理・スタイリング/渡辺ゆき 写真/小林キユウ 構成/堀田恵美

日経ヘルス2015年9月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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