前回「食材の効果がより引き出されるオリーブオイルの力」では、オリーブオイルに食材を漬け込むことで素材の有効成分を効果的に取り入れることができることが分かりました。今回は記憶力をアップさせる効果もあるという「ニンニクオイル」の作り方と活用レシピをご紹介します。

 最も取り扱いや食べ方にコツを要するのがニンニクオイル。まず使うニンニクは、無臭ニンニクではない品種を選ぼう。におい成分こそが大事だからだ。

 1日に大さじ1~2杯を目標に、そのまま飲むか、料理にかけるかなどして摂取する。ただし、「アホエンは100度まで加熱すると壊れてしまう」と話すのは、都立駒込病院 脳神経外科部長篠浦伸禎さん。できるだけ加熱しない状態でとるのがコツだ。

 また、「ニンニクオイルは胃腸を保護する作用もある」(篠浦医師)ので、「体の不調を感じ、改善したいときには、普段より多めに、大さじ3杯くらいを飲むのがお薦め」(篠浦医師)だという。