前回「肌のたるみやシミを予防 緑茶がおすすめなワケ」では、糖化たるみを防ぐお茶の飲み方のルールと、お茶が糖化たるみに効くしくみについてお伝えしました。今回はカフェインレスでも糖化たるみを防ぐお茶をご紹介します。

 カフェインレスの健康茶にも、強い抗糖化作用を持つものがある。それが、同志社大学の八木雅之教授らが80種以上の健康茶を調べて突き止めた、下の9種類。「緑茶と同等の極めて高い抗糖化作用を持ち、食後の高血糖を防ぐ働きが高い」(八木教授)。1日1〜2杯で、その効果が期待できるという。

 注目したいのは、AGEs(終末糖化産物)の分解を促す可能性があるというお茶。「AGEsは一度できると分解されにくいが、健康茶の作用には、AGEsの分解・排出を促進する可能性があることが分かってきた」と八木教授。

 健康茶独特の風味は、“ちょい足し”などの工夫で飲みやすくなる。お薦めは、糖質の吸収をゆるやかにするクエン酸を含むレモン。抗糖化作用のあるお茶は、肌のくすみやたるみだけでなく、血管や内臓の老化も防ぐという。さっそく飲み始めよう。

抗糖化作用の強い健康茶

1. 甜茶
2. ドクダミ茶
3. ルイボスティー

4. 柿の葉茶
5. シソ茶
6. グアバ茶
7. バナバ茶
8. ハマ茶
9. クマザサ茶

同志社大学の八木教授らが、80種類以上の健康茶の糖化反応抑制率を測定。お茶の抽出液がコラーゲン中のAGEs生成をどの程度抑制するかを、糖化反応阻害作用を持つ化合物・アミノグアニジンと比較し、強い糖化抑制作用を確認したものがこの9つ。中でも八木教授のお薦めは甜茶、ドクダミ茶、ルイボスティー。

健康茶のいれ方は2通り

急須でいれる

急須にティーバッグを入れ、パッケージに表示された量の湯を注ぎ、所定の時間蒸らす。

茶葉を煮出す

表示の量の湯を沸かし、弱火で煮出す。水から沸かすタイプや、煮出し後に蒸らすタイプもある。