残ったあずきもダイエットの強い味方

 あずき水を作るたびに、ゆであずきもできる。「このゆであずきには不溶性の食物繊維が豊富に含まれる。また、豆の中のでんぷんが加熱によって難消化性でんぷんに変わる」(加藤さん)。そのため、ゆっくりと消化されて腹もちが良くなるほか、便通の改善も期待できるという。また、あずきには、食欲抑制ホルモンの分泌を促す成分が含まれることもわかってきた。

 ゆであずきは冷凍保存できるので、まとめて冷凍しておいて、サラダなどに加えて食べよう。

例えばこんな食べ方も

ご飯に混ぜて簡単あずきご飯に

少ない量のご飯でも満足感が得られ、腹もちが良くなる。おかゆやピラフ、チャーハン、リゾットに混ぜてもいい。

カボチャサラダに混ぜて

カボチャサラダやポテトサラダなどに加えて彩りをアップ。あずきの食感が加わることでいつもと違った一品に。

ひき肉に混ぜてかさ増しに

カロリーが気になるハンバーグも、あずきを混ぜると肉を減らせてカロリーダウン。食物繊維がプラスされ、食べ応えもアップする。ドライカレー、麻婆豆腐などにも。

この人に聞きました
加藤淳
加藤淳さん
北海道立総合研究機構 農業研究本部 道南農業試験場 場長
帯広畜産大学大学院修士課程を修了。あずき博士として機能性研究に取り組む一方、講演活動などで豆の普及に注力。著書に『飲むだけでぐんぐんやせる!あずき水ダイエット』(宝島社)、『小豆の力』(キクロス出版)、『あずき博士が教える「あずき」のチカラはこんなにすごい!』(ロングセラーズ)など。

取材・文/松岡真理 写真/鈴木正美 スタイリング/朴 玲愛

日経ヘルス2016年8月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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