夜だけ「美容断食」とは、夜の洗顔後は化粧水や乳液などを一切つけずに寝るというもの。30万人の肌を見てきたエステのプロが考案した美容法で、古い角質や老廃物の排出を促しながら肌を柔らかな状態にリセットできます。

 年々肌の水分が減ってごわごわになる肌。少しでもいい状態を保つために、さまざまなスキンケア化粧品を使っている人も多いだろう。特に、夜はクリームなどもつけて、たっぷり栄養を与えているのでは? しかし「肌がべったりと覆われた“肌肥満”の状態では、肌が怠けて、ターンオーバーが低下。肌が硬くなってくる」と美容家の宮本洋子さんは指摘する。

 「夜の洗顔後に油分を含むスキンケア化粧品をつけすぎると、毛穴が“フタ”をされ、汗や皮脂、老廃物などの排出が妨げられる。すると古い角質もはがれにくくなって、くすんだ肌に。肌が本来持っている自ら潤う力も発揮されないため、ごわつきやすく、シワの原因にもなる」(宮本さん)。

 そんな状態に心当たりがあれば、夜だけ「美容断食」がお薦めだ。洗顔後はホットタオルで温めるだけで、何もつけない。実際に試したところ、ホットタオルで肌のつっぱり感が和らぎ、数十分後にはしっとりする感じも得られた。「つっぱり感が強い部分は、その部分にだけ化粧水をつけて」(宮本さん)。翌朝は洗顔料で洗顔後、いつものスキンケアとメイクをしてOK。早ければ3日目で肌が明るくなるなど変化を実感できるそう。

「夜だけ美容断食」3ステップ

いつもどおりにメイクを落として洗顔したら、ホットタオルで顔の血流を促すのがポイント。最初はつっぱっても、肌本来の力がよみがえり、ふっくらしてくる。続けると次第につっぱり感が軽減する。

1.いつものクレンジングと洗顔

普段使っているクレンジング剤と洗顔料を使う。いつもどおりメイクを落として洗顔しよう。

2.ホットタオルで血流アップ

洗顔後、フェイスタオルを40〜42℃程度のお湯で濡らして絞ったものを顔にのせ、タオルが冷めるまで蒸す。首が凝っている人は、首も温めると顔への血流がアップして肌のターンオーバーがより促進される。

3.何もつけずに寝る

ホットタオルをした後は、化粧水や乳液などを一切つけない。しばらくしてもつっぱり感が収まらない場合は、つっぱる、かさつく部分にだけ化粧水をつけてOK。