朝のパワー・サラダはここがいい

たんぱく質と炭水化物で体内時計リセット

 体内時計の乱れは代謝を乱す。たんぱく質、炭水化物のバランスが良い朝食をとると体内時計がリセットされ、朝にリズムが整う。

豊富な食物繊維でお通じ改善

 野菜や果物には食物繊維が豊富。不溶性食物繊維は便のかさを増し、水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える。

べジファーストにすれば太りにくい

 野菜に含まれる食物繊維が、糖の吸収を穏やかにして血糖値の急な上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑え脂肪の蓄積を防ぐ。

体力が落ちている人は朝のたんぱく質量が少なかった

 194人の高齢者(75歳以上)を、フレイル(加齢により筋力や体力が低下した状態)とフレイル予備軍、そうでない人に分け、1日の朝・昼・夕のたんぱく質の平均摂取量を調査。フレイルかどうかは、歩く速さや握力など5つの指標で判定した。フレイル群はほかの2群に比べ、朝のたんぱく質摂取量が少なかった。(データ:NutritionJournal;Aug5,12,109,2013)

この人たちに聞きました
古谷彰子さん
早稲田大学理工学術院 持続型食・農・バイオ研究所 招聘研究員
愛国学園短期大学非常勤講師

理学博士。時間栄養学的観点から医学、栄養学、調理学を研究。食事や生活の提案も行う。著書に、柴田重信教授監修の『時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則』。

川上ミホ
川上ミホさん
フードディレクター
国内外のレストランでの経験を経て独立。イタリアンと和食をベースにしたシンプルでストーリーのあるレシピとスタイリングが好評。著書に『キッシュトースト』(文化出版局)ほか。

取材・文/渡辺満樹子 写真/三村健二(料理)、公文美和(川上さん) 料理・スタイリング/川上ミホ(W) 栄養計算/茂木亜希子(食のスタジオ) 構成/羽田 光(編集部)

日経ヘルス2017年5月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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