食事と一緒のウーロン茶で太りにくい体に!

 不発酵の緑茶と、100%発酵させた完全発酵茶である紅茶の中間に当たるのが、半発酵茶のウーロン茶。発酵の過程で複数のカテキンが結合して生まれる「ウーロン茶重合ポリフェノール」に脂肪吸収抑制作用や脂肪分解促進作用があるため、「ウーロン茶を食事のお供にすることで、余分な脂肪の吸収を抑えられる」と薬膳カウンセラーの阪口珠未さん。特に、黒ウーロン茶は、ポリフェノール含有率が高い。

 緑茶に含まれるカテキンには体脂肪低減作用があるが、「不発酵の緑茶は中医学では体を冷やすとされ、冷えやすい体質の人には向かない」(阪口さん)。半発酵茶であるウーロン茶なら、体を冷やしにくく、体質を選ばない。

苦みが出にくいウーロン茶のいれ方

まず急須にお湯を注いで温め、十分に温まったらお湯を捨てる。次に大きめのスプーン1杯分(10g程度)の茶葉を急須に入れ、沸騰したお湯200mlを注ぐ。1〜3分ほど蒸らすとまろやかな味わいに。

ウーロン茶+ハブ茶

ケツメイシという生薬名でも知られるハブ茶は、老廃物を排出する効果が高い。ウーロン茶1に対し、2倍のハブ茶を合わせて煮出し、マイボトルなどに入れて普段に飲むのがお薦め。

この人に聞きました
阪口珠未
阪口珠未(さかぐち すみ)さん
漢方キッチン主宰
薬膳研究家・薬膳カウンセラー。国立北京中医薬大学日本校講師。北京中医薬大学に国費留学。同大付属病院と薬膳レストランで臨床と実習を積む。1999年に漢方キッチン設立。http://kanpokitchen.com

取材・文/やまきひろみ 写真/福岡 拓 スタイリング/タカハシユキ

日経ヘルス2015年11月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

この連載は、毎週木曜日に公開。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページは⇒日経ヘルスの人気記事