人生100年時代を生きていくためには?

 最後は、「人生100年時代」を生きる上でのアドバイスも伺いました。川崎さんは、「自分に自信がない女性」が多いと実感しているそう。自信をつけるためには「寝る前に自分の強みを思い出して、褒める」ことを習慣にするのがおすすめで、強みを強化すれば、違う仕事にも応用できると言います。

 また、「緊急度」と「重要度」で仕事に優先順位を付けることも大切だそう。「緊急度は高いけれど、実は重要ではない仕事」で摩耗している女性が多い一方、本当に重要なのは「緊急度は高くないけれど、重要度が高いもの」だと川崎さん。

 例えば、将来は外資系企業で働くのが夢だという女性の場合、誰にも急かされないけれど、キャリアにとって重要性が高いのは「英語の勉強」に当たります。「それが自分にとって何かを洗い出すことも、日常に組み込むことも必要」と川崎さん。そのためには、「自分が何をしたいのか、どういう状態が幸せなのかを毎日意識する」ことが必要だと語ります。

「女性はもっと遠くを見たほうが良いです。長丁場ですもん。だからサボっていいんですよ、適当に。男の人は一生働くと思っているからうまく抜いていますよ。長い目で見て、失敗を恐れずに対応したら、もっと楽しい仕事ライフになるのかなと思います」(川崎さん)

「女性は遠くを見て、日々の選択をしてほしい」とアドバイスする川崎さん(右)
「女性は遠くを見て、日々の選択をしてほしい」とアドバイスする川崎さん(右)

取材・文/飯田 樹 撮影/新関雅士