本当の投資とは? 価格の上下予想は忘れよう

 「投機」で失敗体験をしてちょっと成長したユイがようやく「本当の投資」と出会いました。

 今回の投資知識のお話しは基本になる大切な部分。まずは世の中の主な投資商品についてお話ししましょう。

主な投資商品

(1) 株式
企業が資金を調達するのと引き換えに発行する有価証券。
(2)債券(国債・社債)
国や企業が資金を作るためにする借金の引き換えとなる有価証券。
(3)不動産
不動産の賃料収入や売買利益に期待して行なう投資商品。
(4)貴金属
現物資産として価値があるのでインフレに強いと言われる投資商品。

 それぞれの商品には特徴があって価格の動き方もそれぞれ異なります。

 だから、投資をする人の多くは「この商品は、今が一番安いので買いのタイミングなのか?」「この商品は将来価格が値上がりして高く売れるのか?」といったことで悩みますが、ミツルおじさんはここで、「そんな価格当てゲームは投資じゃない!」と断言しました。価格の上下を予想した瞬間に、それは「投資」でなく一か八かの「投機」になってしまうのです。

「価格当てゲーム」はたまになら当たるかも知れない・・・

 FX、デイトレードなどは上がるか下がるかの二つに一つのゲームなので、運や勘やタイミングが良ければ、たまに予想が当たって儲かることもありますが、どれほど投資の勉強をしても、どれだけ精度の高い情報を入手しても、将来の値動きまでは誰にも当てることはできないのが現実です。

 また、人間には欲望があるので、「短期間で楽をして大金を手に入れたい」という考えが自然と湧いてきます。でも、ギャンブルならいざ知らず、短期間で大儲けできる方法はこの世に存在しません。