子育てや介護を経て復職しやすい「歯科衛生士」の仕事
●どんな仕事?
歯科医師をサポートする仕事。歯科衛生士は歯磨き指導や歯石取り、歯科助手はカルテの管理や洗い物、というように法律で仕事内容が決められており、仕事内容が少ない歯科助手のほうが給料が低く設定されています。
●子育て中の働き方
女性が多く、10年以上のブランクがあっても再就職できる、まさに手に職がつく仕事です。しかし産休や育休を取れる歯科医院はまだまだ少なく、いったん退職して、パートとして復帰するのが最も多いパターンです。
●向いている人
大切なのは「人の役に立ちたい」という思い。資格を生かして長く働き続けるには、「手に職がつくから」という理由だけでなく、「人のために医療分野で働きたい」という気持ちがある人に向いている仕事です。
●どうやったらなれるのか
専門学校などに通い、国家試験に合格すると歯科衛生士になれます。一方、歯科助手は国家資格がなくても就職することができます。歯科助手と歯科衛生士は、同じようにパートタイムで働いたとしても時給に大きな差があります。Mさんは管理栄養士の仕事を辞めた後、歯科助手として働き、豊富な知識をもとに患者と向き合う歯科衛生士に憧れて専門学校に通う決意をしたそうです。
なお歯科衛生士は就職した後、子育てや介護などでいったん現場を離れても比較的復職しやすい職業ですが、復職するまでの間に医療機器は進化しています。ブランクがある場合は、復帰後すぐ職場の仲間に機材の変化について聞いておくのがおすすめです。
◆資格:歯科衛生士(国家資格)
◆勤務場所:歯科医院、大学病院、保健所など
◆勤務時間:1日8時間程度
◆休日:日祝日
◆勤務形態:正社員、アルバイトなど
◆給料:月収16万円程度から(保健所などの公的機関に勤務した場合は公務員となり、給与規定による額が支給されます)
※「一生困らない 女子のための『手に職』図鑑」(光文社刊)より抜粋
文/華井由利奈