(2)スマホ:名刺の効率的な管理ツールとして活用

 ビジネスでは欠かせない名刺。しかし、せっかく交換しても「この人誰だっけ?」「メールが送れない。アドレス変更の連絡、いつもらったっけ?」など、連絡先として活用できなかったり、名刺をなくしてしまったり、名刺整理に無頓着な人は意外と多いものです。あてにしていた人に連絡が取れなければ、ダンドリがうまくいくはずもありません。「名刺=その人自身」なのですから。

名刺入れにためっぱなしは厳禁 (C)PIXTA
名刺入れにためっぱなしは厳禁 (C)PIXTA

 例えば、名刺の内容をパソコンに入力して名刺ファイルとして一元管理してはどうでしょう。あるいはスマホで写真撮影するだけで簡単に名刺管理を実現するアプリを活用する手もあります。

 営業先で知り合ったのか、研修で会ったのか、セミナーなどで会った学生なのか、といったカテゴリーごとに分類することもでき、「趣味は海釣り」「チョコレートが大好き」など、名刺に書いてある以上の特徴も簡単にメモしておけます。

 名刺は、うまく使えばどんどん人脈が広がっていく宝の山。一つひとつの出会いを大切にし、新たなビジネスを生むチャンスを逃さないようにしたいものです。

(3)付箋:ペタペタ活用して業務を加速化

 付箋は、何かを整理したいときには非常に使い勝手がいいツールです。ペタペタと取り外しが自在で、メモ紙のようにどこかへ紛れ込んでしまうことを防げます。

 例えば、やることリストを付箋に書いて目につく場所に貼っておく、仕事を一つずつ付箋に書き出して、優先順位の高い順に並べ替えるなど、ダンドリを可視化して整理することができます。会議でアイデアを考える時間を設け、自分の考えを付箋に書き、全員のアイデアをペタペタと並べるのも有効です。並べ方を変えれば、視点を一新した議論も可能です。

 最近は小指サイズのものからポスターのような特大サイズまで、色も形もさまざまな付箋があります。手軽に活用できるツールなので、ぜひ積極的に使ってみてください。

文/吉山勇樹、マンガ/東里桐子

著者プロフィール
吉山勇樹(よしやま・ゆうき)
ハイブリッドコンサルティング代表取締役CEO。複数の企業の経営に携わる傍ら、著者としては、「残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術」(明日香出版社)をはじめ数々のベストセラーをリリース。仏・シャンパーニュ騎士団オフィシエ、複数のNPOの理事や音楽活動、父親としての顔を持ちながら、自らがダンドリ仕事術を実践し、人の3倍以上の生産性を上げる日々を送る。公式ツイッター:Yuuki_yoshiyama

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 著者:吉山勇樹(原作)、東里桐子(マンガ)
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