手紙を書いて、「伝え方」のトレーニングをしよう
シリーズ85万部を超えるベストセラー『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)の著者である佐々木圭一さんも、手紙を書くことによる2大メリットを挙げています。
まず、「短い文章の中で、読みやすい構成を考えたり、人の気持ちを動かす言葉を考えるトレーニング」(佐々木さん)ができること。メールやSNSとも共通していますが、対面して会話するときに比べて、自分のペースで時間をかけて考えを整理したり、言葉を選んだりできるのが利点ですね。
もう一つは、手書きだからこその温かみや感情を伝えられること。この時代、わざわざ便せんを用意して、手書きで文を書き……と、自分のために時間をかけてくれたことも、きっと相手に伝わることでしょう。
「伝え方には技術があって、誰であっても学ぶことができるのです。伝え方のコツは、『いかに相手のことを想像できるか』です」(佐々木さん)。コミュニケーションにおいては、受け手である立場に立つことが大事。だから、読む相手のことを想って手紙を書くことは、対人コミュニケーションの良い練習になるという思わぬ効果があるんですね。
相手に思いを伝えるという機会をつくろう
こうした伝え方のテクニックは、職場など普段の生活でも応用できそうです。この春、「相手を思って伝える」ということのトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。
佐々木さんのおすすめは、今までお世話になった恩師へ手紙をしたためてみることだそう。コミュニケーションのスキルアップのためだけでなく、きちんと思いを伝える良い機会にもなりますね。
調査の方法:ネオマーケティングによるウェブアンケート
調査の対象:「アイリサーチ」登録モニターのうち、全国の男女20歳~59歳を対象に実施
有効回答数:800人(20代・30代・40代・50代の男女、各100名)
調査実施日:2016年2月13日~2月14日
文/越智理奈