家計簿をつけている人なら、さらに貯まる仕組みや方法を知りたいと思いませんか? そこでファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんが、読者の家計簿をチェック。節約術やお金の使い方を解説しながら、楽しく・賢く貯めるためのコツを伝授します。

「家計簿アプリ」で支出を記録、「手帳」では予算組み

 読者のS・Tさんは、現在23歳。今年の春に社会人となり、輸入食品を取り扱う商社で営業職をしています。月収は約17万円、年収は約230万円(いずれも手取り)。大学4年生の冬ごろから、「家計簿アプリ」を使ってお金の管理をしています。

S・Tさんは、大学時代に海外への短期留学を経験。その費用も、お小遣いを貯めたりアルバイトをしたりして、自分で支払ったんだそう
S・Tさんは、大学時代に海外への短期留学を経験。その費用も、お小遣いを貯めたりアルバイトをしたりして、自分で支払ったんだそう

「お給料の中から上手にやりくりをして、まずは100万円貯めることが目標です。今は、会社の財形貯蓄制度とネットバンキングの自動積立を利用して、月に10万円を貯蓄に回しています」

 しっかり者のS・Tさんですが、最初はアプリではなく、ノートで家計簿を付けていたんだそう。しかし常にノートを持ち歩くのが大変で、記録し忘れることもあったため、家計簿アプリに変更。

「スマホならいつも持ち歩くので、お金を使ったらその場ですぐに入力できて便利なんです」

 さらに、現在はアプリだけでなく「手帳」も活用中。手帳には翌月使用する「予算」を記入して、予算通りにお金を使えたかどうかも毎月確認。「予算通りに生活できていると、達成感を感じられてうれしい」という言葉の通り、楽しみながらお金の管理をしているようです。

 自分に向いている家計簿の付け方を既に熟知しているS・Tさん。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんも、「彼女のように楽しくお金の管理をすることが、やりくり上手になる秘訣ですね」と語ってくれました。