やめればやめるほど願いがかなう、魔法のノート術

西原さんがすすめる、ノートの使い方とは (C) PIXTA
西原さんがすすめる、ノートの使い方とは (C) PIXTA

――西原さんのお話を伺っていると、なんだかどんどんやめたくなってきましたが(笑)、やめるために効果的な方法はありますか?

西原 そうですね。何かをやめたい時にピッタリな方法は、「始めること、やめることノート」をつけることです。日常生活の中でやめたいと思いながらもなかなかやめられないことや、パッと心に浮かんでくるやめたいこと。それらをノートに書いて整理すると、意識が高まって手放しやすくなります。

 ノートには、「やめたいこと」からではなく、「始めたいこと」から書いていくのがポイントです。それは、最初に始めることを書いたほうがプラスのイメージが広がり、ワクワクしやすいからです。ワクワクすると、楽しいエネルギーがどんどん湧いてきて、願いがかないやすくなるんです。

 始めることも、やめることも「これから2、3カ月以内に取り組みたいこと」を最大5個ずつ、書くのがおすすめです。例えば、始めることは「料理のレパートリーを増やす」、やめることは「夜更かしをやめる」というように、両者が必ずしもリンクしている必要はありません。

 あるクライアントさんは、気になっていた男性の趣味がスノーボードだったため、始めることに「スノーボード」と書き、やめることには、「職場の同僚の悪口を言わない」と書きました。

 両者は一見、つながらない事柄ですが、日々の生活の中で「人の悪口をやめる」ことを心掛けていたところ、いきなり気になる彼からスノボデートのお誘いが来て、実現したそうなんです。関連性がないことでも、一個やめれば、もう一個が動く。チャンスは、スペースが空いたところに舞い込んでくるようです。

――そのノート、早速書いてみたくなりました。西原さん自身も、「やめた」ことで今の幸せをつかんでこられたんですよね。

西原 そうなんです。今のお仕事で起業する前には、もちろん会社を辞める決断をしましたし、今の主人と結婚する前には、長年付き合っていた彼との別れを決めました。自分の願いがかなう前には、必ず大きな「やめる決断」をしていたんです。

 それまで培ってきたものを手放すのは怖いかもしれませんが、その先に「未来の自分の笑顔」が見えないのなら、勇気を出して一歩を踏み出したほうがいい。やめると覚悟を決めると、新しい出会いやチャンスが必ずやって来ます。

 もし、かなえたい願いがあるなら、自分の願いを曖昧にしないことが肝心です! 例えば、「私は○歳までに理想の人と結婚する!」と決めてしまうと、その願いに必要な情報が集まってきて、自然と何かを「やめる」流れが生まれます。ぜひ、楽しみながら自分の望む幸せをつかんでいただきたいですね。

――西原さんのお話から、何かをやめたくなってウズウズしてきた人も多いかもしれません。何をやめたら幸せな恋愛ができるようになるのか、皆さんも考えてみてくださいね。

聞き手・文/伯耆原良子 写真/PIXTA


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