仕事で得られる高揚感や達成感がすごく好き

――ここまでお伺いしてきて感じたのですが、スーさん、本当に仕事がお好きなんですね。

 自分の働き方が20代からどんどん変化しているんで、どんな仕事に就いたとしてもそこそこやっていけると思うようにはなりました。自分でもよく分かってるんですけど、完全に「仕事ジャンキー」なんですよ。仕事で得られる高揚感とか達成感がすごく好き。私みたいな働き方は、年齢がどうこうよりも「生活のために仕事をする」という人にはオススメできない。

 学生のころは、30歳くらいになったら仕事を辞めて結婚するものだと思ってました。そういう時代だったんですよね。でも就職して仕事を始めたら本当に楽しくて。安野モヨコさんの『働きマン』という漫画が好きで、「あたしは仕事したなーって思って死にたい」というセリフに共感して「クゥー!」ってなったのを覚えてます。

 今も常に仕事を三つ四つ、同時進行しているのが好きなんです。考えたことをアウトプットしている瞬間が楽しくて。ただ、40過ぎてめっきり体力は落ちてますけどね。明け方まで仕事してしまうと、翌日は使い物にならなかったりもしますし。

 最近まとまった休みは取っていないですけど、30代前半から漠然と「いつかアメリカに移住したい」と思っているので、そのうち実行に移したいです。場所はロサンゼルスかニューヨーク。ミーハーなこと言ってますね。湿度の低いカラっとしたところで過ごしたい。こういう意見、昭和っぽくて自分で言ってても好きなんですよ。「今どきアメリカでもないだろ」って(笑)。

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 最終回は日経ウーマンオンライン読者への、ジェーン・スーさんからのメッセージを送ります。お楽しみに!

文/樋口可奈子(ライター)