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「何かしてあげたい」と思わせる存在の必要性

2016年6月20日

必要なのは不完全なロボ―起業家が予測する未来とは

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 「私の夢は、ITの力で人を幸せにすること。」そう語る起業家の奥田浩美さんは、IT×地方による社会課題解決をテーマに設立された「たからのやま」の代表。その一方で、25年間に渡ってIT企業の日本進出に関するイベントプロデュース事業に携わってきました。

 数々の新規事業を立ち上げ、ゼロからイチを作り出す達人である奥田さんは今、最年少が80代という集落も存在する超少子高齢化の町・鹿児島県肝付町に、コミュニケーションロボット事業を持ち込みました。

 「介護の世界では不完全なロボが求められている」と語る奥田さん。一体どういうことなのでしょう? 未来への展望も合わせて、語っていただきました。

お年寄りと一緒に未来を考える「暮らしのロボット共創プロジェクト」

奥田浩美(おくだ・ひろみ)さん
インド国立ボンベイ大学(現州立ムンバイ大学)大学院社会福祉課程修了後、1989年に国際会議の企画運営会社に入社。1991年、ITに特化したイベントサポート事業を設立。2001年にウィズグループ、2013年にたからのやまを設立。2014年より、情報処理推進機構(IPA)の未踏IT人材発掘・育成事業の審査委員を務め、若い世代の新たなチャレンジを支援している。これまでに携わったITイベントの数は300以上。数億円規模のイベントをいくつも成功に導いている

 私は以前から、地域や年代によって情報格差が広がりすぎていると感じていました。本来ITとは、生活を豊かにするために生み出されたはずなのに、特に今は地方の高齢者を置き去りにしてITの世界は完結していますよね。

 その課題を解決するために、2013年にたからのやまを設立しました。限界集落にスマートフォンやタブレットなどの最新機器を持ち込み、無料で使い方の相談に乗る「ITふれあいカフェ」を開設したり、お年寄り向けにタブレット講座を開いたり、IT×地方による社会課題解決の活動を行っていました。

 生活にタブレットが入りこむと、なんとお年寄りたちが自主的に活動を始めていきました。地域のコミュニティの中で買い物代行をする方もいれば、身体が不自由な同級生を訪ねて写真を撮り、その様子を別の人のところに伝えに行くというような、人と人とを写真でつないでいく方もいました。みんなが現代の課題解決のために自然な形でITを利用し始めていったんです。

 そういった活動を続けながら、「ITが新しい社会のなかでどんな役割を持つか」について、ずっと考えていました。

 今、私たちが使っているタブレットなどのIT機器って、やっぱり高齢者からすると、なかなかなじみにくいと感じる部分もあります。それで、もっとITになじんでもらうため、ロボットを鹿児島県肝付町に持って行って、実証実験を行いました。

 これが、私がいま行っている、「暮らしのロボット共創プロジェクト」です。

 ロボットを、ただ「使ってください」と持って行ったのではありません。「ITふれあいカフェ」での活動と同様に、高齢者の問題を抱えている限界集落にロボットを持っていったらどうなるか、どんなロボットが必要とされているのかを、お年寄りと一緒に考える。そんな、「共に創る」プロジェクトなんです。

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