「やりたいこと」 ちょっと実行するだけで日常は変わる

  “バケットリスト”のいくつかを実現することができた旅。その経験は、柴咲さんにとって大きな財産になった。何より、「生きている今だからこそ、やりたいこと」を深く考えることに価値があったと振り返る。

湿度が高い6月のスリランカ。自分の足で赴き、自分の目で確かめる旅。
湿度が高い6月のスリランカ。自分の足で赴き、自分の目で確かめる旅。

 「誰でも“本当はかなえたいこと”を実は持っているはずなんですよね。でも、日常の忙しさの中で“やらなければいけないこと”に埋もれて、自分が本当にやりたかったことすら見失ってしまう。

 今回、SNSなどを通じて周囲に聞いてみたら、たとえやりたいことがわかっていても、2泊3日の旅をする有給休暇すら取れにくいと感じる人もいる。心から強く実現したいことは、誰も止めることはできないはずなのに、“できない理由”を見つけたり、何となく尻込みしたりして実行に移せないことって多いんだろうなと思います。

 でも、自分のためにちょっとでも行動できたとしたら、それはすごく価値があること。行ってみたい場所に行く。それだけで大きな一歩だし、結局行けなかったとしても、それはそれで意味があるんじゃないかなと思うんです。

 私自身も今回の旅で、いつもの日常から離れて自分を俯瞰して見つめる時間を持つことって大事だなと改めて思いました。今の私の立ち位置、これでいいのかな?って再確認したり、微調整したりするきっかけを時々作れるといいですよね」