悲運の選手だったのか?
真央さんは10年以上にわたり、その「未来」へ続く道から一度もそれることなく歩み続けてくれました。
競技に真摯に打ち込み、大きな敗北にも心折れることなく、笑顔で、トリプルアクセルを跳び続けます。
敗れた試合でさえ、トリプルアクセルを3度決めるなど「誰もまねのできない負け方」「金メダルを取るよりも難しい負け方」を見せてきました。
出会いの瞬間、遠くに見えていたゴールへと真っすぐ歩いていった真央さん。
僕らは10年あまりずっと同じ未来を見て、この物語に寄り添ってきたのです。
大河ドラマを見守るような、長く幸せな時間でした。
だからこそ、真央さんに悲運のイメージを抱く人がこんなにも多いのでしょう。