「安全・安心メール」の登録で、日常的な意識づけを

 流行に敏感で、仕事以外の関心ごとも多い働き女子世代。防犯の備えが大切であることを自覚していても、「実際に行動を」となると数ある対策の中で何をチョイスして良いのか迷ったまま、毎日が過ぎてしまうことも。

 「具体的な対策をまだ何もしていない」という人には、はじめの一歩として、各自治体や警察が発信する「安全・安心メール」への登録がおすすめです。

 「例えば、オフィスと自宅のあるエリア、プライベートや仕事でよく行く場所など、自分の行動範囲に合わせて数カ所を登録しましょう。何かあれば通知メールが自動配信され、『あ、また事件が起こっているな』と、危機管理意識が自然と生まれます。有益な情報が無料で得られるので、ぜひ活用してください」と齋藤さん。日常的な意識づけのためには、防犯ブザーも有効なツールと提案します。

最近の防犯ブザーは小さくて高性能。防犯の意識づけにも有効なアイテムです。
最近の防犯ブザーは小さくて高性能。防犯の意識づけにも有効なアイテムです。

 「夜道では、電話でだれかと話しているから安心というのは大きな間違い。緊急事態に『助けて』と電話口で話しても、話し相手はすぐに現場に来られません。自分を守るのは自分。鞄の内側でもいいのでつけておくと、帰りに手元で見るたびに『あ!』と思い出しますし、夜道を歩くときだけは、手に持ってもらうと非常に心強いもの。自分を助けてくれる“お守り”として持っていただけたらいいと思います」

 全部を一度に始められなくても、自分に合う対策を無理なく取り入れていくのも得策。「防犯ブザーを常備したり、ストールを1枚鞄に入れて、屋外で肌の露出を抑えるだけでもずいぶんリスクが減ります。小さなことから始めていくと、だんだん意識が高まり、気がつくと複数の対策を行うということにつながるので、まずは何か1つを始めてみてください」

 日常の小さな工夫や心がけで、働く女性を危険から守る防犯対策を、シーン別に齋藤さんから教えてもらいました。その詳しい内容は、2016年3月16日公開の記事で公開いたします!

話を聞きました
働く女性の安全委員会
2007年にセコムの女性社員6人が立ち上げ。女性の毎日をより「安全・安心」にすることを目的に、セキュリティのプロと女性ならではの観点から、さまざまな防犯に関する情報発信を行っています。「女性のためのあんしんライフnavi」。

文/加藤京子

「あなたは大丈夫!? 秋の防災・防犯対策」(初出:2014年9月2日)の記事を基に構成

◆魅ならい塾◆
新生活、ひとり時間の過ごし方~快適な空間づくりのヒント塾

セコム働く女性の安全委員会による、新生活を「安全・安心」に始めるための防犯セミナーを東京・品川で開催します。ぜひご応募ください。
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