69歳女性や、ベテラン弁護士の声は
行進がスタートしたのは11時。11時半すぎには、グランドセントラル駅近くが人で埋め尽くされるほどになった。
デモの参加者は、それぞれユニークなプラカードを用意して、自分の主張を精一杯アピール。声高なシュプレヒコールがあちらこちらで揚がる。
「これが本物のデモクラシー!」「女性の権利、人間の権利を守れ!」「立ち上がろう!」。
大きな声で叫ぶのは、若者だけではない。リンダ・グルノーさんは、大手企業のコミュニケーション部門に25年間勤務して退職した69歳の女性。インターネットで仲間を募った。
「男女の同一賃金で女性の権利を守りたい。確かに経済は上向きになっているようにみえるが、これはオバマ政権による好調で、トランプ効果ではない」と今後の政権に対する不安をあらわにした。
また、ブルックリンのベテラン女性弁護士であるマグダ・クルーズさんは「トランプの発言で人種差別が広がり、アメリカ社会が腐敗していくと思う。経済の政策も、トランプは正確なデータに基づいた分析をしないまま決めていく。彼のいうアメリカの価値観は、本物のアメリカのものではない」と手厳しい。