仕事を頑張ってきた人ほど、ふとしたきっかけでネガティブなループにはまることがあります。がむしゃらに仕事に取り組んできた自分の中に限界を感じ、仕事のためにおろそかにしてきたプライベートでも不安な気持ちになるという30歳の女性。健康社会学者の河合薫さんとアラサーOL代表のニケさんが、ストレス学の見地から答えます。
【Q】仕事に限界感じ、プライベートも停滞
30歳まで、プライベートの時間を削ってがむしゃらに仕事に取り組んできました。一部の人には認めてもらえ、仕事も任せてもらえるようになってはきたものの、さらに高いレベルを求められて、自分の中で限界を感じています。振り返ってみるとプライベートをおろそかにしてきたことで、自分が何を好きだったか、何が楽しかったかすら忘れている状態であることに気付きました。同期や友人は既に結婚して子どもを産んでいる人が多く、皆が普通にできていることが自分にはできないのかと悲しくなってきます。仕事でもプライベートでもこのまま、前にも後ろにも進めないのではと不安になると、他人の幸せも祝福できず、そういう自分が嫌になるという悪循環に陥っています。(30歳、会社員、製造)
【A】休息が満ち足りれば、答えは出る
ニケ お疲れですね。
カワイ お疲れだわね。
ニケ 仕事にも、プライベートにも、人間関係にも、ヘトヘトなんですよ。
カワイ 「何もしない」作戦しかないですね。
ニケ 仕事もしな~い、遊びにも行かな~い、友達に連絡しな~い、ってやつですか?
カワイ 仕事休んで、ボーッと3日間過ごす。それでオッケー。
ニケ ゲッ、3日もですか? ……ってことは、有休使わないとムリっす。
カワイ はい。使ってください。
ニケ う~む。有休か~。30歳会社員さん。とーっても頑張り屋さんみたいですけど、ちゃんと休めるかなぁ。
カワイ 休むしかありません。
ニケ でも……休んだら周りの人に迷惑が掛かりそう~。
カワイ というふうに、本人が思い込んでいるだけです。いなきゃいないで、なんとでもなります。
ニケ 30歳会社員さんは、すごく仕事できる人みたいですけど?