周囲が思っている自分も「自分」の一面です

カワイ コミュニケーションに関する定義は126種類以上あるといわれています。でも、「送り手からのメッセージの意味を決定するのは受け手」という点では見解が一致しているの。

 受け手は、相手の話し方、身振り、手振り、話す速度、視線といったさまざまな要素やその場の空気から「自分が相手にどう思われているのか?」「相手が何を伝えようとしているのか」を感じ取る。つまり、コミュニケーションとは「言葉」の伝達ではなく、メッセージの伝達です。

 相手と「もっと話をしたい」と思うなら、その気持ちを笑顔に乗せればいい。

 相手に「もっと正当に扱ってほしい」と思うなら、その気持ちを笑顔に乗せればいい。

メッセージを笑顔に乗せて送ってみよう (C)PIXTA
メッセージを笑顔に乗せて送ってみよう (C)PIXTA

ニケ こーんな感じの笑顔でいいですか?(←顔の筋肉を横に広げている)

カワイ フッと鼻から息を出しながら、もう一度やってみて。

ニケ こーんな感じですか?

カワイ それです。それ。筋肉を動かすだけだと目が笑っていないように見えてしまってちょっと怖いけど、鼻から息を出すと目の周りの筋肉が緩んで目が優しく見える。こーんな感じ。

ニケ きゃ~! 薫さん、いい感じです。30歳会社員さん、34歳派遣社員さん。これいいですよ。だまされたと思ってやってみるだけで、印象変わると思います!

カワイ 自分が思っている自分と、周りが思っている自分のギャップに悩むことは誰にでもあります。私もそうだったし、「なんだかなぁ~」って思うことは今もあります。

 でもね、周りが思っている自分も「自分」なの。なので「私はそういう人間じゃない!」と否定するよりも、「そっか。私ってそういう面もあるのね」って思えばいいの。そして、ちょっとだけ「嫌いな自分」も好きになってあげてください。

ニケ 薫さ~ん。なんか優しい気持ちになってきました! うぅうぅう。泣ける。

カワイ ふむ。なんだか分かりませんけど、ま、そういうことで。また次回~。

文/河合薫 写真/PIXTA

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