耳を傾ければ発見があるはず

カワイ 私は今まで700人近い人にインタビューしてきたけど、自分のことを話すのを嫌う人は皆無でした。最初はためらっている人でも、こちらが耳を傾け、素朴な疑問を投げかけると「それは○○で」「あの時は△△で」「自分は××と思っているんですけど」って具合に、自分の意見を次々と話す。

 再雇用された元上司も同じです。ちょっとだけ耳を傾けてほしいの。敬意はスキルだと割り切って、おうむ返しでもなんでもいいからキャッチボールをしてみれば、5回に1回くらいは「へ~!」ってことがあります。

ニケ 山寺さんはその「へ~!」を楽しんでたのかもしれないですね。

カワイ そうかもね。どんな人物であれ、年の功という、生きた分だけ蓄積された経験があります。どんなダイヤモンドも「そこにある」と思わない限り、見えないものです。少々大変かもしれないけれど、ダイヤ探しをしてほしいの。

会話のキャッチボールから、ダイヤを探してみよう (C)PIXTA
会話のキャッチボールから、ダイヤを探してみよう (C)PIXTA

ニケ 前髪クネ男の言葉にも「ダイヤ」があるってことですか?

カワイ あるかもしれないじゃない。少なくとも、相手をバカにしたり、むやみに攻撃したり、重箱の隅をつつくよりは100万倍、健康的でしょ。

ニケ ですね。ラジャーです! 26歳公務員さん。私たちに必要なのは「接し方」ではなく、「投げられた球を返すこと」みたいです。それでもやっぱりダイヤが見つからなかったら連絡ください!

カワイ はい。お待ちしてます。

文/河合薫 写真/PIXTA

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