「がんサバイバー」として、社会の生活者として共存

カワイ 「がんサバイバー」という言葉があります。これはアメリカで広まっている言葉で、「がんが発見された時から命が尽きる時まで、サバイバーであり続ける人」という意味で、がんを患った人は、“患者”ではなく、社会の“生活者”で、社会全体で支援し、共存しましょうというムーブメントにつながっています。

 誰もがいつ、がんになるか分からない時代です。乳がんになる女性社員、女性管理職も増えてくるでしょう。後輩の女子社員のためにも、がんサバイバーのパイオニアになってほしいです。

 それでも、やっぱり上司の理解が得られずに、責任ある仕事を外されたりすることもあるでしょう。でも、そのときも堂々と「仕事を外れれば」いいの。

ニケ 堂々と外れるって? どういうことですか~?

カワイ 「立ち止まる勇気」を持つということです。

 ついつい仕事していると、進み続けなきゃいけない、止まっちゃいけないって思うようになってしまうけど、立ち止まる勇気も必要です。立ち止まって、歩く方角を変えてみる。遠回りになっても、それがいい仕事につながります。

ニケ 会社行くときも、たまに遠回りしていつもと違う道を行くと、面白い店見つけることありますもんね! よっし、私も、がんと仕事を両立するパイオニアになって、後輩たちの光になろう! うわぁ~、それで会社から「ニケ、キミの立ち止まる勇気を表彰する」なんてボーナスでるかもしれないし~!

カワイ それが「捕らぬタヌキの皮算用!」~。さっ、お仕事お仕事。また、来週~。

文/河合薫 写真/PIXTA

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