自分で限界を作らず、もっと自由になろう

カワイ いずれにしても私が20回やって感じたのは、みんなもっと自由になるべきだと思いました。

ニケ そんなに不自由に見えます?

カワイ そうね~。自分で限界を作ってしまっているように、感じました。悩みと希望は、背中合わせ。なのに、みんな悩みばかりにとらわれすぎていて、その反対側にある「希望」に気が付いていない。それがものすごくもったいないなぁ~って。

 ストレスは人生の雨だと考えてほしいの。雨って、草木が成長するために必要ですよね?

 人間にとっても同じです。

 ストレスの雨が降ってきたときに、傘をさして遣り過ごすことができれば、ストレスは私たちが成長するための大切な糧になります。

(C)PIXTA
(C)PIXTA

ニケ えっと、つまり、雨が上がればそこに「希望」があるってことですか?

カワイ あるにはある。でも、前に進んで、自分で手に入れなきゃダメ。希望は誰かがつくってくれたり、天から舞い降りてきたり、待っていて手に入るもんじゃありません。

 雨をしのぐことに成功したら、後は自分で限界を作らず前に進んでほしいです。進む方向は人それぞれです。

 とてつもなく険しい道かもしれないし、想像もしないような試練に遭遇することもあるかもしれない。

 それでも踏ん張って前を見て、止まりそうな足を、わずか1ミリでもいいから、前に踏み出し続ける。その勇気と謙虚な気持ちを持つことが、希望をもたらします。無限大の可能性の中に、希望は存在します。

 その無限の可能性があるのに、「女だから」とか、「こんな仕事だから」とか、「年だから」って、都合のいい言い訳を見つけているように思えました。

ニケ ……それって、本当は勇気を出して乗り越えなきゃいけないのに、その勇気が持てないから、自分で勝手に足を止めて「こんなことがある。あんな人がいる」って、自分で雨を降らせてるってことですよね?

 悩むために悩むみたいな。一歩踏み出す覚悟を持てない自分のことは棚にあげて、人のせいにしてる……。あっ、それって私だ!