健康社会学者の河合薫さんが、アラサー独身会社員代表・ニケさんとの掛け合いでお答えする、リアル人生相談の連載、第15回。「必要以上に馴れ馴れしく接してくる後輩とのコミュニケーション術」がテーマです。
あるあるカイシャ事件簿Vol.15
ゆとり世代の後輩が馴れ馴れしい
まず、業務中の会話は、タメ口。しかも仕事の話ではなく、恋愛話や休日の出来事などを平気で延々としゃべります。どうやら私を「友だち」と思っている感じなのです。休憩時間が決まっているので必然的に一緒にランチを取るのですが、お店を勝手に決めることもあり、強引で窮屈です。
そして、LINEでつながってしまったのが運の尽き。絵文字満載の軽い口調の文面で何でも相談・質問してくるようになり、食傷気味です。見たくもないプライベート写真もバンバン送ってきます。
彼女は20代後半で、いい大人です。そう思うと、注意する気にもなれません。しかし、受付業務という狭いチームで毎日顔を突き合わせる環境なので、対処したいところです。
河合さん、空気を読めない後輩に「距離感」というものをどう教えたらよいでしょうか。
ちなみに、この後輩、女性社員からは不評ですが、男性社員からは人気があります。
ニケ この後輩ちゃんは「ゆとり」ですね。
カワイ ゆとり世代?
ニケ そうです。ホント、驚くようなこと平気でやるんですよ! 昭和生まれの私には、理解不可能。ちょっと注意しようもんなら、「ゆとり~ですから~」とか言って開き直るんですよ!(プンプン)
カワイ 私はバブルですから~(笑)
ニケ うわぁ! それもムカつく!
カワイ アッハハ。ごめんなさい~。でも、そうなんだから仕方がないでしょ。ゆとり世代も、「あ~、ゆとりなのね」って言われるの、ムカついてるでしょうね。きっと。
いずれにしても、馴れ馴れしい女性部下は案外多いですよ。ニケさんも、先輩にそう思われてるかもしれませんね。
ニケ ……ギクッ! い、いやいや、私は、ええっ、そ、そうなのかな? あっ、確かにたまに先輩にタメ口で話してるかも……。
カワイ まぁ、タメ口はよくはないけど、本質的な問題ではない。むしろ、「甘えられてる」ってことがめんどくさい。相談者の方は、「アンタのお母さんじゃないのよ!」って言いたいのでしょう。