自分の仕事を説明する文章パターンを用意

カワイ 商品に関する情報を、20文字で説明できるようにする。その20文字を100パターンほど作る。

ニケ ぎえ~100パターン! そ、そんなに? ですか?

カワイ それくらいできるようにしとかなきゃ、商品は売れません。一生懸命に相手の話を「聞く」。そこで聞こえてきた言葉を拾って、話を「転がす」。で、「ここだ!」ってときに、商品の話題を「突っ込む」。

ニケ そこに、20文字を突っ込むってこと?

カワイ その通りです。

ニケ えっとえっと……、例えば………「この間のトランプのシリア攻撃には驚きましたよね~」と、ニュースネタから入る。

カワイ (いい感じね!) すると相手が「まるで湾岸戦争のときみたいでしたよね」と答える。

ニケ で、「湾岸戦争のとき、薫さんはもうテレビ出てたんですか?」と転がしてみる。

カワイ すると相手は「ううん。スッチーでした。だから大変でしたよ。お客さんガラガラで、スッチーのほうがお客さんの数より多いフライトとかもあったしね」と話し出す。

ニケ そこで再び「わぁー、それってすごい! CAって何人乗務してるんですか?」と転がす。

カワイ すると相手は「当時は18名よ。今はいろいろな機種があるからそれによって違うし、お客さんの予約数で変えることもできるようになったみたいだけどね」と答える。

ニケ (キタ~ッ!) ここで「今、わが社で開発してるシステムが、まさしくそういったときに役立つんです! 世界初の技術を使ってまして、トランプ大統領もビックリって技術なんです!」と突っ込む! こんな感じでどうでしょうか?

カワイ いいですね! 今ニケさんがやったように、最初は、朝ワイドショーでやっていたことや、ニュースになっている話題で入ると相手も話しやすい。あとはとにかく、「聞く」。で、「転がす」。それで、「突っ込む」。相手が話を転がしてくれたら、20文字の100パターンを次々と突っ込みまくれば大丈夫です。

ニケ これって、商品の勉強にもなりそうだし、うん、とにかくやってみます! というわけで32歳商社さん。まずは「一つの口より、二つの耳で勝負」です! あとは愛! ニケも頑張ります!

カワイ というわけでまた来週~。

文/河合薫 写真/PIXTA

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