コミュニケーションを成功させるポイントとは

ニケ 確かに「聞き上手」とか言いますけど、どうやって伝えるかが一番苦労することだと思うんですぅ。特に初対面の人だと「こんなこと言っていいかな~」とか、「こういう聞き方でいいかなぁ~」って悩むじゃないですか~。

カワイ そこが間違いなの。今の若い人たちって、プレゼン力を意識し過ぎです。コミュニケーションがうまく行かない最大の問題は、メッセージを受け止める力が低いこと。特に、最近の若い人たちは受け止めるのが苦手。

ニケ ええ~、そうですか~。そんなに低いかな~。むしろオジさんたちのほうが低いように思いますけど!

カワイ 確かに。でも、オジさんは伝える力も低いから。(苦笑)

ニケ (笑) ダメダメじゃないですか。ウフッ。オジさんたちって、アレ、ソレ、ばっかりなんですよね。何言ってるのかちっとも分かりません!

カワイ アレソレコレでも、オジさんとオバさん同士の会話だと成立するのよ(笑)。不思議ですよね。あ、でも今回はオジさんの話は置いといて進めますね。えっと、つまりね……コミュニケーションって、「言葉のほにゃらら」っていうでしょ?

ニケ 言葉のほにゃらら? ……「キャチボール」、ですか?

コミュニケーションは「言葉のキャッチボール」 (C) PIXTA
コミュニケーションは「言葉のキャッチボール」 (C) PIXTA

カワイ そうです。コミュニケーションは「言葉のキャッチボール」。つまり、コミュニケーションの主導権は、常にキャッチする側にある。投げ方は多少下手でもいい、未熟でもいい。大切なのはいかにキャッチするか。それがコミュニケーションを成功させるコツなの。

ニケ う~ん。今一つ分かりません……。うっ、こ、これって、ニケの「キャッチ力」が低いってことですか?

カワイ (苦笑) かもね……。これから鍛えればよろし。例えば、新人のアナウンサー。彼女たちがデビューするのって、見たことありますよね?

ニケ ありま~す! すごい張り切ってるのは分かるんだけど、空回り感アリアリで。見てるこっちのほうが苦しくなります。

カワイ それは、相手の言葉が聞こえていないからなの。新人アナウンサーは「話すこと」に一生懸命で、相手の言うことを聞いていない。だから空回りする。自分の中で、コレを話して、アレを話してって決めてると、相手の言うことが聞こえないのよ。