同じような息苦しさを感じている同僚もきっといる

カワイ ニケさんも32歳・一般事務さんと似たような経験をしたことがあるから、彼女の気持ちが分かるのよね?

ニケ ギクッ。な、なんでバレたんですか?

カワイ フツー分かるでしょ?

ニケ うぅ、そうなんです。ただ、ニケは何の地雷を踏んだか分からないんです。結構、うまいことかわいがってもらっていたのに、な・に・かが気に入らなかったみたいで……。資料を持って行っても無視されたり、ランチに一人だけ声を掛けてもらえなかったり……。なるべく気にしないようにしてるんですけど、ニケの上司にもいろいろとチクってるみたいで。この間上司から「もっとうまくやってくれ」って言われちゃったんです……。

カワイ (笑)かわいそうに~。

ニケ (怒!)薫さん、全然かわいそうに思ってないじゃないですか! なんで笑ってるんですか!

カワイ だって何の地雷踏んだか分からないんでしょ? アッハハ。また、ど直球のこと言ったんでしょ? 「週末、ナニしてたんですかぁ~?」とか。

ニケ ギクッ。そ、それも地雷になるんですか?

カワイ 「シングルですから家に一人でいましたけど、何か?」となるかもしれないし、「1週間分の掃除と洗濯! 主婦に週末なんてないのよ!」ってなるかもしれない。

ニケ ええ~、そんなこと言ったら、なぁ~んにも言えなくなるじゃないですか。

カワイ そういうことです。つまり、32歳・一般事務さんだけじゃない。同僚の中にも同じような息苦しさを感じている人もいるでしょうし、お局さんとの関係性にストレスを感じている人もいる。会社が違う友人の中にも、「私もね……」って同じ経験をしている人がいます。ニケさんのようにね。

ニケ そっか! 自分だけじゃないかもしれないんですね。

カワイ その通りです。世の中不思議なもので、「なんか苦手な人」と思っているときには、周りもそう思っていることが多いの。誰かが口火を切った途端に、「そうなんだよ! そうでしょ!」と、封じ込められていた感情が噴き出すことは結構あります。

 「自分だけじゃなかった」と思えるだけで楽になるし、お局さまとの接し方を変えることもできると思いますよ。