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働き続けながら母の世話はできる?―36歳女性の迷い(3/4)

2017年2月24日

「仕事に没頭するのは私が死んでからにして」と母に言われてしまい…

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でも、自分には自分の人生がある

カワイ 今は元気にしてるけど、波がある。私が忙しいの分かってるから、一人でどうにかしようとするの。ところがそれがまた、結局、余計めんどくさいことになる。それでつい、私もキツく言ってしまうのよ。すると小さい母が「ごめんね」って。

 …こんなこと娘が思うのはおかしいのだけど、そんな母がいとおしくてね。父がいる時だったら、二人で笑ってなんとかなったことが、一人だとできない。すぐそばに誰かいるのといないのとって、私たちが想像する以上に大きな違いがあると思うんですね。

ニケ 薫さ~ん、ヒック…、なんかニケ…、ヒック…。

カワイ アッハハ、なに、泣いてるのよ~! まぁ、誰もが通る道です。母もいずれ一人では生活できなくなるでしょう。その時私はどうすべきか? 「まだ」そうなっていないだけに、答えを出せない自分がいます。

 ただね、私は父の時に、寝ても覚めても父のことが頭から離れなくて。自分が壊れそうになってしまったの。その時にね、自分に言い聞かせていたことがあります。「私には私の人生がある」って。

ニケ 何を、ですか? ヒック…。

カワイ うん。…「私には私の人生がある」って。

ニケ 私には私の人生がある…? ヒック…。

カワイ んも~、いつまでメソメソしてるの~(笑)。自分が後悔しないようにできることは、全てやろうと思っていました。でも、私には私の人生がある。だから、自分の時間もちゃんと作らなきゃって。だって、私は私の人生を、あと何十年も生きなきゃいけないのよ。

 なので、36歳医療福祉関連さんもね、お母さんのことが気になって仕方がない気持ちとは裏腹に、自分を頼るお母さんに嫌悪感を抱くこともあるでしょう。そういう気持ちは誰もが抱きます。どんなに親子関係が良くても、どんなに性格の良い母親でも、感情は割れます。

ニケ 感情が割れる? ですか? …ヒッ…。

カワイ そうです。感情は一つではないの。大切なことであればあるほど、感情は割れます。何が正解かなんて分からないし、「最善だ」とチョイスしたことが、ホントに「最善」かどうかも分かりません。

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Profile
河合薫
河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D)。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。千葉大学教育学部を卒業後、全日本空輸に入社。気象予報士としてテレビ朝日系「ニュースステーション」などで活躍後、東京大学大学院に進学。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに、600人超のビジネスマンをインタビューし、学術研究に従事。講演、執筆活動も行う。新刊に「面倒くさい女たち」(中公新書ラクレ)。メルマガ「デキる男は尻がイイ―河合薫の社会の窓」。
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