健康社会学者の河合薫さんが、読者の皆さまから寄せられたカイシャやオシゴトにまつわる悩み事について回答する、リアル人生相談の連載。

 第3回は、年上の女性社員に意地悪をされたという26歳女性のお悩みを解決していきましょう。

あるあるカイシャ事件簿Vol.3
「エスカレートする嫌がらせ、大事に至る前に対処したい」

 庶務課の“お局さま”からの、嫌がらせに悩んでいます。
 なぜ、嫌われているのか分かりません。ただTOEIC 965点を取得し、海外の仕事をまかせてもらえるようになってから、陰湿ぶりがひどくなってきました。
 プロジェクターの貸し出しメールを何度も無視され、最終的に彼女の席までわざわざ行く羽目に。名刺の発注も無視され、結局、手書きの名刺で対応しました。支払い処理も無視され、支払いが滞り、私が先方に謝罪しました。
 お局さまのイジメで、私の信用が落ちるなんてひどすぎます。これは立派な事件です!
 上司は忙しい人なので、巻き込むのは申し訳ない。なので報告せずに対処したいのですが、どう対処するべきなのか悩んでいます。
(正社員 26歳)

ニケ 出た~っ! お局さま! 半端ないですね、この意地悪具合。“シカト”とか、幼稚なんですよ。こんな意地悪にエネルギーかけるんだったら、目の前の仕事ちゃんとしろっつーの! あっ、このフレーズ、薫さんの受け売りでした~。

カワイ う~ん……。

ニケ あれれ、ど、どうしました? いつものようにズバッと切ってくださいよ、スバッと!

カワイ そうねぇ……。なんというか明日は我が身、というか。私も、ひょっとしたら似たような意地悪しちゃうかもしれないなぁ~っ、と。

ニケ そ、そんな~! 薫さん、今日、どっか具合悪いんですか!?

カワイ 人間って、誰しもがブラックな一面を持っているわけですよ。で、そのブラックな部分って、案外ちょっとしたきっかけで表に出ちゃったりするのよね……(深~いため息)。

 ある50代の男性が、年下上司に嫌がらせをしていたことを、告白してくれたことがありました。